gmailのプロモーションタブとは?メール振り分けの注意点!
gmailのプロモーションタブには、企業からのセールやキャンペーン案内、メルマガなどが振り分けられます。gmailのタブには、プロモーション以外にもいくつかあり、設定に従って振り分けられるようになっています。マーケティング担当者は、どのようなタブがあるのか、このタブで得られるメリットやデメリットを把握しておきましょう。
目次
gmailはタブで振り分けられます
gmailのプロモーションタブには、企業からのお得情報やメルマガなどが振り分けられますが、それ以外にもいくつかタブがあります。現在は、プロモーションタブをはじめとした5つのタブで受信したメールを設定に従って振り分けています。メルマガなど、メールを使い情報を発信しているのなら、このタブの仕様や得られるメリット・デメリットについて覚えておきましょう。
各タブの概要
それぞれのタブは次のような内容になっています。
【メイン】
ほかのタブに分類されない個人的な会話やメール、知り合いからのメールやテキストメールなどが、「メイン」に表示されます。gmailにログインした時に最初に表示されるので、目につきやすいタブです。
【プロモーション】
セール情報、クーポン情報、その他マーケティングメールが表示されます。企業からのメルマガなど、HTML形式メールの多くがこちらに振り分けられます。
【ソーシャル】
SNS、メディア共有サイト、その他ソーシャルwebサイトからのメールが表示されます。ソーシャル系のサイト、アプリで通知を受け取るように設定していると振り分けられます。
【新着】
新着の自分宛ての自動生成メールが表示されます。確認書、請求書、領収書、明細書などのお知らせや通知がこちらに振り分けられます。
【フォーラム】
メーリングリスト、オンライングループ、掲示板からのメールが振り分けられるタブです。
ちなみに、メイン以外のどのタブに分類されていても、スター付きメールにするとメインタブにも表示されます。これらの振り分けは、2013年から自動的に行われるようになりました。また、gmailの設定画面でタブを非表示にした場合は自動的にメインに移動されます。SNSやメルマガなど多くのメールを受信するユーザーにとっては、こうした振り分けでメールを確認しやすくなるでしょう。ただし、メルマガを配信している企業にとっては、ユーザーに「見られる」機会が減少するきっかけになっています。
振り分けられるタブによって開封率が変わる?
プロモーションタブを利用するユーザー
実際にgmailを利用しているのなら体感していると思いますが、タブによって1日の開封率は変動します。メルマガなどのマーケティングメールが振り分けられる「プロモーション」。このタブをどのくらいの頻度でユーザーが確認しているのか調査が行われました。その結果ではプロモーションを1日に1回は確認するユーザーは、約45%、1週間以内までに範囲を広げると約70%が確認しています。一方で、プロモーションに振り分けられたメールを確認しないユーザーは、約20%だと分かりました。つまり、プロモーションに振り分けられるだけでも、約20%のユーザーをのがしていることが分かります。
タブごとのメール到達率で分かるメリット
次はタブごとの到達率と既読率についても確認してみましょう。到達率を確認することで、メーラーにスパムメールとして弾かれることなくユーザーにメールが届く確率が分かります。
・メイン:到達率55.5% 既読率22.0%
・プロモーション:到達率84.5% 既読率19.2%
・ソーシャル:到達率87.2% 既読率22.4%
・新着:到達率86.8% 既読率28.0%
・フォーラム:到達率77.8% 既読率21.1%
このデータをみると、メインタブの到達率はかなり低く、ほとんどのメールがスパムとして弾かれているのが分かります。プロモーションに振り分けるメールは、スパム扱いされる可能性は低いといえます。そのため、昔よりもメルマガをユーザーに届けやすくなっています。それにプロモーションの既読率は最も低くなっていますが、ほかのタブと比べ極端に低いというわけではありません。スパム扱いされて弾かれることを考えると、メインよりもほかのタブに振り分けられた方が、ユーザーに届きやすいともいえます。
メールの振り分けルール
概要で各タブの大まかな説明は分かりますが、中には別のタブに紛れ込むメールもみかけます。どのタブに振り分けられるかに関しては、送信者側の業界によっても異なります。分かりやすいものだと、「新着」タブでしょう。銀行などの金融業界から贈られるメールや宅配に関するメールなどはほとんどの場合「新着」に振り分けられます。一方で小売店などのメールはプロモーションに入る可能性が高いようです。
実はこのタブへの振り分けルールに関して、Googleは公表していません。そのため、情報が少なく企業や個人で試行錯誤が行われてきました。現状で分かっているのは、HTMLメールのほとんどがプロモーションタブに入ることです。ECサイトなどから送られる注文確認メールなどはテキストメールが多く、企業のPRメールはHTMLメールが多いです。そうなると、HTMLメールはプロモーションに振り分けられるというのも分かります。ただし、テキストメールなら「必ず」メインや新着に入るわけではありません。そのため送信者側で既読率の高いタブに入るよう工夫しても、効果を出すのは困難です。
メインタブで受信してもらう方法
受信するタブを変えるにはユーザーの協力が不可欠
プロモーションに振り分けられることにより、迷惑メールとして弾かれるリスクが減り、苦情を受けるリスクが大きく減少します。そのおかげで、昔よりもメルマガのユーザーへの到達率は高くなりました。しかし、既読率に大きな差がないと分かっていても、目につきやすいタブで受信して欲しい!そういった企業は少なくありません。今までにも、「画像を挿入しない」、「リンクの数を1つに抑える」といった方法が試されてきましたが、効果的な方法は分かっていないのです。また企業側でできる対策はメルマガとしての装飾を削る内容もあるので、PR要素が減ってしまいます。そうしたデメリットを受けずにメインタブで受信してもらうには、ユーザーに設定を変更してもらわなければなりません。「プロモーションに入っているメールをメインにドラッグ&ドロップする」、「メールを右クリックで選択した部位に移動でメインに移す」こうした設定を行った以降はメインで受信されます。ほかにも、受信設定でプロモーションを表示していなければ自動的にメインに表示されるようになります。つまり、ユーザーにメールを読みたいと思ってもらい、見やすいタブに設定してもらうことが確実な方法です。
タブ対策よりも喜ばれるコンテンツ作りが優先
プロモーションに振り分けられても、まったく見られないわけではありません。その中から、より目につくタブに移してもらうには、タブ対策よりもやるべきことがあります。それは、ターゲット設定が適切なのか確認し、好まれるコンテンツを作り、配信リストを増やすことです。配信者の知恵を押しつけるよりも、ユーザーに読みたいと思ってもらえるコンテンツを作るほうが見られる確率は高まります。せっかく迷惑メールになりにくいというメリットがありますから、それを活かしユーザーに喜ばれるメール作りをしていきましょう。
タブの振り分け対策よりもユーザーが楽しめるメールが効果的
企業が配信するメルマガは、プロモーションタブに振り分けられることがほとんどです。迷惑メールとして弾かれにくいメリットがありますが、配信した当日に読んでもらえる確率は少し減ってしまいます。どのタブでも既読率に大きな差はありませんが、せっかくメルマガを配信するなら目につきやすいタブで受信してもらいたいという声があるのも事実です。ですが、配信者側でとれる対策はリスクが大きいためおすすめできません。リスクを避け、確実にメインに振り分けてもらうにはユーザー自身に設定してもらう必要があります。そのためにも、まずはユーザーに喜ばれるコンテンツ作りが重要です。ユーザーの反応を分析し、満足度の高いメルマガ配信を目指しましょう。
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