SFA(営業支援)ツール10選!比較時のポイントや機能などを解説
SFA(営業支援)ツールを導入すると、案件管理の効率化や営業力の強化に効果的です。今回は、おすすめのSFA(営業支援)ツールやその基礎知識、主な機能、導入のメリットと注意点、比較する際のポイントをご紹介します。ツールの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
SFA(営業支援)ツールのおすすめ10選
日本でサービスを展開しているSFAツールは数多くあります。なかでも、以下のようなSFA(営業支援)ツールがおすすめです。
- SalesCloud
- Dynamics 365 Sales
- eセールスマネージャー
- ZohoCRM
- kintone
- ネクストSFA
- HubSpot Sales Hub
- Sansan
- UPWARD
- cyzen
SFA(営業支援)ツールは、利用できる機能や得意分野、料金プランなどが、導入するサービスによって大きく異なります。概要を一つひとつ調べて検討するだけでも大変でしょう。
そこで、10種類のSFA(営業支援)ツールについて、利用できる機能や特徴などをまとめました。内容をチェックして、自社にあったSFA(営業支援)ツールを探すきっかけにしてください。
SalesCloud
SalesCloudは、営業活動をさらに速く、スマートで効率的に進められるようにするツールです。タスクの自動化によってあらゆる営業担当者と販売チャネルの売上アップを支援したり、販売機会を逃さないようにさまざまなチャネルでリアルタイムデータを活用したりできます。ユーザー数10名までのシンプルな機能での利用であれば、年間契約の場合は1ユーザーあたり月額3,000円で利用可能です。
Dynamics 365 Sales
Microsoft Dynamics 365 Salesは、次世代のAIを活用して販売を促進するツールです。Forrester Consulting が実施した調査によると、3年間のROIが215%、チームメンバーと共同作業した際の販売担当者の効率の向上率が15%だったうえに、費用を7か月で回収できました。無料でのお試しが可能なため、実際に使用感をチェックしてみると良いでしょう
eセールスマネージャー
eセールスマネージャーは、185業種以上での導入や95%の利用継続率という実績のあるCRM/SFAツールです。大手企業から中小企業まで5,500社を超える導入実績があり、さまざまな企業に対応できるノウハウを蓄積しています。
一度の簡単な入力で、ダッシュボードやタイムラインなどのさまざまなデータへの反映ができ、営業工数を削減可能です。eセールスマネージャーでも無料トライアルを利用できるため、試してみると良いでしょう。
ZohoCRM
ZohoCRMは、CRM(顧客管理)やSFA(営業支援)、MA(マーケティングオートメーション)の機能を兼ね備えたツールです。各種サポートメニューやヘルプコンテンツが豊富で、導入後のサポート体制が安心です。
さらに、初期費用やオプション料金がかからないうえ、月々の費用も低コストで利用できます。スタンダードプランであれば税抜き1,680円~で、必要な機能にあわせてプランを選択可能です。
kintone
kintoneは、「あらゆる業種の、あらゆる人の、あらゆる仕事に」ぴったりにできるツールです。仕事の数だけどんどん機能を追加できる豊富な拡張機能などがあり、あなただけのkintoneにできます。チームの仕事を見える化したり、バラバラになりがちな情報を一元化したり、働く場所や時間を自由にできる環境を用意したりと、さまざまな角度から仕事をサポートしてくれます。
はじめての方向けのセミナーなどもあるため、チェックしてみると良いかもしれません。
ネクストSFA
ネクストSFAは、CRM(顧客管理)やSFA(営業支援)、MA(マーケティングオートメーション)のすべてを搭載したツールです。申し込みからアカウントが配布されて利用開始できるまでの平均日数が翌営業日で、すぐに利用を始められます。充実したサポートを何回でも無料で受けられること、98.2%という継続率の高さなども魅力です。
ネクストSFAでも、契約後と同じ機能を1週間試せる無料トライアルが用意されています。
HubSpot Sales Hub
HubSpot Sales Hubは、さまざまな機能を備えたプラットフォームです。たとえば、以下のような機能が使えます。
- マーケティングソフトウェア
- 営業支援CRMソフトウェア
- コンテンツマネジメントソフトウェア
- カスタマーサービスの業務に必要なソフトウェア
- オペレーション支援ソフトウェア
- 連携機能 など
こちらも、各製品の無料版が試せます。HubSpot Sales Hubの場合、有料版はさらに豊富な機能を利用可能です。
Sansan
Sansanは、名刺管理市場シェア82%のツールです。100万件以上の企業情報や20万件の役職者情報などをあらかじめ搭載した営業DXサービスへ進化し、あらゆる顧客情報の営業活用を実現しています。顧客との接点情報や企業情報などを組み合わせて、営業力を強化するサポートが可能です。
無料トライアルや資料のダウンロードなどで、自社に合うかを確認してみると良いでしょう。
UPWARD
UPWARDは、「位置情報×CRMで現場の営業力を上げる」ツールです。顧客データをもとに次にいくべき訪問先を地図上に見える化したり、入力のために画面を操作しなくてもスマホを持っているだけで自動で記録したりなど、営業担当者がスムーズに対応できるように工夫されています。そのほかに、グラフやレポートの自動作成や、実績・達成率などの分析など、便利な機能を利用できます。
cyzen
cyzenは、外で働く人 の作業を簡単にデータ化できるツールです。モバイルに対応していて、社外にいてもスマホを触るだけで簡単に顧客情報を見たり報告書を作成したりできます。使いやすさ・手軽さ・速さに特化していて、cyzenを使えば報告書を10秒で作れるそうです。
料金は、1アカウントあたり1,000円〜利用できます。
SFA(営業支援)ツールとは?
そもそもSFA(営業支援)ツールとは、案件管理や顧客管理などを効率化・自動化する、営業活動にかかせないツールのことを指します。SFAとは「Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)」の頭文字を取った言葉で、日本語に訳すと「営業活動自動化」です。
「営業支援システム」などと呼ばれているツールで、営業担当者の活動を可視化できることによって、営業による売上や利益の最大化につなげられます。SFAツールを導入すると、「いつ、どの取引先に、どのような提案をしたのか」「受注できそうな金額」「現在の商談のフェーズ」といった情報の一元的な管理と共有が可能です。営業活動に関わるさまざまな情報をデータ化し、蓄積したうえで、分析して今後に役立てられます。
また、SFAツールを導入すると、営業部門における業務プロセスや情報管理の自動化ができます。SFAツールは、効率的で効果的な営業活動の実施と、ノウハウや業務の属人化の解消に有効です。
現在、多くのビジネスツールがあります。営業に関する業務のサポートに使われることの多いシステムは、以下のとおりです。
- SFA:営業活動支援や業務効率化などに役立つ。営業と顧客との関係性を集約し、商談を管理するのが得意なシステム。
- CRM:企業と顧客の関係性を集約・管理する。顧客関係管理システム。
- MA:顧客へのアクションを自動化し、マーケティングを効率化するシステム。
これらのシステムは、もともとは異なる概念から設計・開発されたものでした。しかし、機能が豊富な分それぞれの機能に重複があって、なんのためのツールなのか、違いがわかりにくくなっているようです。
それでは、SFAとCRM、SFAとMAのそれぞれの違いについて、詳しく確認していきましょう。
なお、SFAの詳細や営業支援のメリットなどを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事はこちらSFAとは何か?CRM・MAとの違いや主な機能、メリットを解説
関連記事はこちら営業支援とは?メリットや改善方法・SFAなどツールの内容に関しても解説
SFAとCRMの違い
SFAとCRMの2つのツールは、とくに機能性や使用するシーンなどに重複があり、それぞれの違いがあいまいになりやすいかもしれません。実際に、現在ではSFAとCRMをひとまとめにして語られる場合があります。本来はSFAツールとして作られているもののCRMとしての機能が利用できるツールなどもあり、違いがわかりにくいでしょう。
CRMとは、企業と顧客の関係性を集約・管理するもので、「顧客管理システム」とも呼ばれているツールです。顧客のプロフィールや属性、購買履歴、購入目的などの情報を一元管理し、マーケティングやサポート、マネジメントなどの活動に役立たせます。
CRMのメリットは、顧客満足度の高いサービスの提供によって顧客との良好な関係性の構築につなげられることや、販売機会を逃しにくくなることなどです。
それぞれのツールがとくに役立つのは、以下の部分です。
- SFA・・・・・・営業活動全体の業務効率化
- CRM・・・・・・顧客対応のクオリティ向上
また、データ管理や情報共有による効率化やデータの分析によるマーケティング戦略の向上などは、SFAとCRMどちらのツールも役立ちます。大きく異なる点は、営業担当者と顧客のどちらを主軸とするのかです。SFAは営業担当者を、CRMは顧客を主軸としています。
SFAとMAの違い
MA(マーケティングオートメーション)は、機能や使われることの多いシーンなどがSFAやCRMとは異なるシステムです。そのため、CRMと比べるとそれぞれのツールの違いを理解しやすいでしょう。
MAとは、マーケティングによる顧客へのアクションを自動化するツールです。ターゲット層のなかから見込み客を見つけ出し、関係を構築し、商談へ至るまでのプロセスをサポートします。MAを利用する目的は、以下のとおりです。
- 見込み客への的確な情報発信
- 見込み度合いの把握
これらのアクションができることで、マーケティングの自動化が図れます。ただしマーケティングオートメーションとはいうものの、すべて自動化できるわけではなく、MAのサポートを受けつつ人間が考えるべき部分もあります。
SFAとの違いは、利用する目的などです。それぞれ、SFAは営業活動全体の業務効率化のために、MAはリードナーチャリングをサポートするために導入するツールです。
関連記事はこちらMAツールとは?おすすめツール7選と失敗しない選び方
SFA(営業支援)ツールの主な機能一覧
SFAツールの主な機能を、一覧表にしてまとめています。
ただし、導入するサービスによって、SFAツールであってもできることとできないことがあります。以下に記載があってもツールによっては利用できない機能があることを理解したうえで、主な機能を確認していきましょう。
顧客管理 | 商談を行う企業や担当者などの顧客情報を管理できる機能。外部データベースなどと連携した場合、取引先の情報を自動で取り込んで更新できる。 |
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名刺管理 | もらった名刺を管理できる機能。名刺を登録して情報共有できるものや、名刺をスキャンしてデータを自動登録できるものなど、ツールによって機能に違いがある。 |
案件情報の管理 | 商談の進捗状況や、顧客行動の分析によって予測される「受注確率」「受注予定日」「売上見込金額」など、案件の情報を管理できる機能。カンバン方式などで案件ごとにわかりやすく表示でき、案件管理の負荷軽減やタスクの見落とし防止の効果がある。 |
商談情報の管理 | 商談発生から契約までの進捗状況を管理できる機能。顧客との商談の内容や電話・メール・チャット・カレンダーでのやりとりなどを自動で一元管理でき、情報共有の効率化や抜けもれの防止に役立つ。 |
予実管理 | 蓄積したデータから、見込みと実績の可視化や分析をする機能。予実管理表や会議用の資料を別途作成しなくても、正確性の高い予実管理ができる。 |
行動管理 | 営業担当者それぞれの行動を管理できる機能。GPS情報などを利用して行動や顧客接点データを集積し、営業担当者の行動を可視化する。社員教育や進捗管理の効率化、ノウハウの蓄積などに役立つ。 |
スコアリング機能 | 顧客の見込み度合いに対して点数をつける機能。購買行動やWeb上でのアクションをもとに、顧客をスコアリングして分類する。興味関心度の測定によって、見込み度合いの高い顧客を判別できる。 |
レポート分析機能 | CRMなどに登録されたデータをもとにレポートを自動作成する機能。レポート分析の自動化により、営業担当者の負担を軽減できる。 |
これらのほかにも見積・見積書作成機能や売上予測・売上管理機能、日報管理機能、アラート機能など、さまざまな機能があります。多機能なシステムが良いと思いがちですが、場合によってはシンプルな機能のほうが使いやすい場合もあるでしょう。どの機能を重視するのかを検討したうえで、必要な機能を揃えたシステムを選ぶようにしましょう。
SFA(営業支援)ツールを導入するメリット
SFAツールの導入によって期待できるメリットは、大きく分けると以下のとおりです。
- データ分析の効率化
- 顧客情報の共有や管理の効率化
- チーム内情報共有の効率化
- 属人化の解消・予防
さらに、営業業務における問題点の洗い出しにも効果的です。SFAツールに登録した情報は社内でリアルタイムに共有でき、なぜ成果が出ないのかを把握しやすくなります。これによって管理者が的確な指導をしやすくなるうえ、KPIやKGIの達成状況の把握にも役立ちます。
それでは、SFA(営業支援)ツールを導入するメリットをさらに詳しく確認していきましょう。
データ分析の効率化
SFAツールを導入すると、予算に対する達成比率や顧客ごとの成約率といったデータの分析を効率化できます。蓄積されたデータをもとにあらゆる角度で比較したグラフなどを簡単に作れるため、スピード感のある営業戦略の判断が可能です。
また、商機を逃さない営業戦略の立案や的確な販売予測ができるようになることで、組織全体の営業パフォーマンスの向上につなげられます。常に最新の売上状況がわかるため、売上が落ち込みそうなときでも早めの対策が可能です。
顧客情報の共有や管理の効率化
SFAツールの導入によって、顧客情報のスムーズな共有や情報管理の効率化ができるメリットもあります。導入すると、以下のような営業状況や定量情報を可視化可能です。
- 顧客情報
- 見込み・ヨミ
- アプローチ状況
- 売上予測 など
案件管理の負荷軽減やタスクの見落とし防止、情報更新作業による負担軽減などが見込め、生産性の向上につなげられます。
チーム内情報共有の効率化
SFAツールの導入で、個人が持っていた顧客情報やお互いの予定など、チーム内での情報共有の効率化が可能です。導入するSFAツールがモバイルに対応していれば、オフィスに戻らなくても外出先から手軽に報告できます。
また、資料や報告書などを電子化すればどこからでも閲覧できるようになり、情報共有に関するコストを削減可能です。
属人化の解消・予防
チーム全体で効果的に情報を共有できることで、属人化の解消や予防ができるというメリットもあります。とくに属人化しやすい部分が、案件の進め方や顧客情報などです。SFAツールの導入によって、顧客情報や進捗状況などの情報がいつでも共有できるようになっていれば、担当者不在時の対応や引き継ぎをスムーズに進めやすくなります。
営業では、蓄積したノウハウを周りの人に広めにくいという課題がありました。一人だけでノウハウを蓄積し続けていると、本人の成績はアップするものの、チーム全体としては成果をあげにくくなります。
SFA(営業支援)ツールの導入によって、必要なノウハウやデータを蓄積できることで、チーム全体が効果的な営業スタイルを取り入れられます。成功パターンがわかれば新人や経験の浅い営業担当者でも成果をあげやすくなり、教育コストを削減する効果があることもメリットです。
SFA(営業支援)ツールを導入する際の注意点
さまざまなメリットがあるSFAツールですが、導入する際に注意すべき点もあります。SFAツールを導入する際の注意点は、大きく分けると以下のとおりです。
- ランニングコストがかかる
- データ入力作業で手間が増える場合がある
- 現場での定着に時間がかかる場合がある
また、せっかくSFAツールを導入したにもかかわらず、責任者がデータを活用してくれない場合があることにも注意しましょう。営業担当者がデータを入力しても、責任者がデータを活用せず、適切な分析やフィードバックがされないままになってしまうケースがありえます。
これでは、営業担当者がシステムを使うモチベーションを失ってしまいかねません。営業活動に役立てられるように、しっかりと分析やフィードバックを行いましょう。
それでは、SFAツールを導入する際の注意点を詳しく確認していきましょう。
ランニングコストがかかる
SFAツールを導入すると、ツールの利用料金がかかります。導入の段階でかかる初期費用だけではなく、利用するユーザー数などに応じた月額利用料が毎月必要です。また、導入にあたって必要となるフローの構築や社員教育のコストも発生するでしょう。
とくに、既存システムとの連携といったカスタマイズを施した場合には、コストが高額になってしまう可能性があります。SFAツールを十分に検討しないままで導入してしまうと、必要以上にコストがかさんでしまうかもしれません。
SFAツールを比較するときに確認すべきポイントをもとに、自社にあったシステムをしっかりと検討しましょう。SFAツールを比較する際のポイントの詳細は、また後述します。
データ入力作業で手間が増える場合がある
SFAツールは、うまく活用すれば情報共有や管理、分析の効率化が可能なシステムです。しかし、導入で必要となるデータ入力作業によって、業務の手間が増えてしまう場合があることに注意が必要です。
とくに、導入するSFAツールにデータのCSVインポート機能や名刺の取り込み機能(OCR機能)が付いていなかった場合には、顧客データを手入力する手間がかかってしまいます。多くの名刺を受け取っていた従業員は、今までの仕事にプラスして何百枚もの名刺のデータをミスなくすべてシステムへ反映させなければなりません。この手間が、SFAツールを導入・定着させる際のネックになっているようです。
また、日報や顧客情報などの入力作業も必要です。ステータスの定義付けや入力ルールを定めておくと、入力作業の手間を少しでも省けます。社名の登録時に表記ゆれによって二重で登録してしまうケースがあるため、事前にルールを作ってミスを回避できるようにしておきましょう。
現場での定着に時間がかかる場合がある
SFAツールの導入後、現場での定着に時間がかかる場合があることにも注意すべきです。導入の際に必要となる初期設定のハードルが高いツールがあるため、必須の入力項目などを事前に精査しておきましょう。
適切にSFAツールを利用するためには、システムの使い方を覚える必要があります。正しく使いこなせなければ、作業の効率化どころか、導入前よりも作業時間が増えてしまいかねません。多くの機能が搭載されたツールを使う場合には、とくにツールを使いこなすための時間が必要です。
SFAツールで起こりがちな失敗には、便利な機能を使いこなせないままで結局従来の方法で作業を進めてしまい、対応に時間がかかってしまうケースがあります。
これまでの業務プロセスを再整理するため、慣れない作業に抵抗感を持つ可能性もあります。導入前から定期的に説明を行ったり、マニュアルを整備したりなど、丁寧な対応をすると良いでしょう。
SFA(営業支援)ツールを比較するときのポイント
SFAツールを比較するときに、とくにチェックすべきポイントは以下のとおりです。
- 自社の業務に適した機能を備えているか
- 担当者が操作しやすいか
- 他のツールとの連携がとれるか
- 料金・価格がどれくらいかかるか
- ベンダーのサポート体制が整っているか
それぞれの比較するポイントを、詳しく確認していきましょう。
自社の業務に適した機能を備えているか
導入するSFAツールを検討する際は、自社の業務に適した機能を備えているかをしっかりと確認しましょう。
SFAツールにはさまざまな製品があり、備わっている機能に違いがあります。導入の失敗を避けるためには、導入すること自体を目的にしないことが大切です。現場目線でのツールを導入する目的を考え、自社が求める機能を実装しているSFAツールを選ぶようにしましょう。
担当者が操作しやすいか
実際に利用する営業担当者が操作しやすそうかどうかを確かめてから導入を検討することも、SFAツールを比較する際のポイントのひとつです。
SFAツールを活用するためには、データを蓄積していくことが大切です。一方で、多くの情報が欲しいからといって入力すべき内容を増やすと、営業担当者の業務が煩雑となりすぎてしまいます。SFAツールを使いこなすためには、営業担当者にとっての使いやすさを重視して作業の負担を減らすことが大切なのです。
他のツールとの連携がとれるか
他のツールとの連携がとれるかどうかも、ツールの比較時にチェックしておくべきポイントだといえます。営業活動やマーケティングプロセスのさらなる効率化のためには、他のツールとの連携が重要です。自社で扱っているMAツールやCRMなどと連携できるかを確認し、営業担当者の手間を削減しましょう。
連携の可否だけではなくて連携方法もあらかじめ調べておくと、よりスムーズに導入できます。
料金・価格がどれくらいかかるか
SFAツールを比較する際は、どれほどのコストが必要となるのかもチェックしましょう。価格やその内訳を精査して、見込まれる費用対効果を比較します。
高機能なSFAツールは、1ユーザーにつき月額1万円以上するケースが多いです。SFAツールを大きく分けると、高機能で高価格帯のツールと、機能と価格帯がオーソドックスなツール、機能が限られた低価格帯のツールがあります。余分なサービスが付いていると利用料も高額になってしまうため、必要な機能と料金との兼ね合いを十分にチェックしておきましょう。
なお、SFAツールで発生する費用の内訳は、保守サポート費用やライセンス利用料、導入サポート費用、教育メニュー費用などがあります。
ベンダーのサポート体制が整っているか
SFAツールを比較する際は、ベンダーのサポート体制が充実しているツールを選ぶこともおすすめのポイントです。ベンダー側のサポートには、導入サポートや運用・保守サポート、仕様・機能変更への対応、情報提供・専門サポートなどがあります。できる限りサポート体制が充実した製品を選択すると、スムーズに対応してもらいやすいでしょう。
まとめ
営業における案件管理や顧客管理などを効率化・自動化するSFA(営業支援)ツールには、以下のようなものがあります。
- SalesCloud
- Dynamics 365 Sales
- eセールスマネージャー
- ZohoCRM など
それぞれのツールは異なる特徴や魅力があるものです。SFA(営業支援)ツールのメリットや導入する際の注意点、比較するときのポイントなどの情報を参考にして、自社にあったツールを選びましょう。