【2024年最新】MAツールのおすすめ16選を比較!選び方などを比較表で簡単解説
マーケティングを効率化するためには、MAツールを活用するのがおすすめです。MAツールには多くの種類があり、自社のニーズや課題に合った使いやすいものを選ぶ必要があります。今回は、おすすめのMAツールや比較ポイント、MAツールの主な機能やメリットなどを解説します。
目次
MA(マーケティングオートメーション)ツールとは
MA(Marketing Automation)ツールとは、マーケティングを自動化できるツールのことです。
見込み客との関係構築や顧客情報の管理、コンテンツ配信などを効率化できます。
MAツールは、顧客を開拓・獲得し、良好な関係性を構築して商談につなげるために重要な役割を果たします。MAツールをうまく活用することで、リピーターの獲得も実現できるでしょう。
以下では、MAツールとほかのツールとの違いについて解説します。
MAツールについては以下の記事でも詳しく説明しているため、併せて参考にしてください。
関連記事はこちらMA(マーケティングオートメーション)とは?解決できる課題やメリット、ツールの選び方を紹介
MAツールとSFAツールの違い
SFA(Sales Force Automation)ツールは、営業活動全般を支援するツールのことです。
顧客情報や案件の進捗、商談履歴などを管理できます。
営業活動に関するさまざまなデータを蓄積できるため、営業担当者間でのスムーズな情報共有や、営業活動の改善に活かせるのがメリットです。また、営業活動のノウハウを蓄積して、人材育成にもつなげられます。
MAツールを活用して関係性を構築した顧客に対し、SFAツールを使って営業活動を効率的に行える、と考えるとわかりやすいでしょう。
MAツールとCRMツールの違い
CRM(Customer Relationship Management)ツールは、顧客情報を管理し、顧客と良好な関係を構築できるツールのことです。具体的には、顧客の個人情報や商談履歴、購入履歴、問い合わせの内容などを管理できます。
顧客の情報をもとにニーズに合ったアプローチが可能になるため、顧客満足度向上につなげられるのがメリットです。
MAツールは、見込み客を獲得してアプローチできるツールですが、CRMツールはすでに獲得している顧客と良好な関係を築くためのツールと考えられます。
MAツールとメール配信システムの違い
メール配信システムは、メールマーケティングに特化したツールです。
メール配信システムは、事前に決めたシナリオに沿ってメールを自動的に送信できます。顧客の状況に合わせて適切な内容のメールを送信できるため、顧客との関係性を強化できます。
一方、MAツールはメールマーケティング以外のマーケティング活動も効率化できるのがポイントです。MAツールは多様な機能を搭載しているため、事前に導入目的を明確にし、必要な機能が揃ったツールを選ぶ必要があります。
MAツールとメール配信システムの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているため参考にしてください。
関連記事はこちらマーケティングオートメーション(MA)とは?メール配信システムと徹底比較!違いはユーザー目線
関連記事はこちらメール配信システムとMAツールって何が違うの?選び方のポイントもご紹介
【比較一覧表あり】MAツールのおすすめ16選
ここでは、おすすめのMAツール16選を紹介します。
MAツール | 特徴 | 価格 | 導入社数 |
---|---|---|---|
配配メールBridge | 新規開拓に強く、商談獲得の効率化ができる | 非公開 | 10,000社超 |
Adobe Marketo Engage | AIの力でOne to Oneマーケティングを効率的に行える | 非公開 | 非公開 |
Salesforce Marketing Cloud Account Engagement | Salesforceとの連携により、営業活動とマーケティングの双方を効率化できる | 月額150,000~ | 非公開 |
SATORI | 問い合わせ前の匿名の見込み客にもアプローチできる | 月額148,000~ | 1,500 |
b→dash | 計16種類の機能がオールインワンで搭載されている | 非公開 | 600 |
List Finder | 必要な機能のみを搭載した使いやすいBtoB向けのMAツール | 月額45,000~92,000 | 1,800 |
SHANON MARKETING PLATFORM | 動画管理機能で動画の視聴時間と見込み客を紐付けられる | 月額120,000~ | 900 |
ORACLE MARKETING CLOUD | 見込み客とのコミュニケーションをパーソナライズで構築できる | 非公開 | 非公開 |
HubSpot | マーケティングや営業活動、カスタマーサポートなどさまざまな業務を効率化できる | 月額2,400~ | 194,000 |
BowNow | シナリオ設計やスコアリングの設定をテンプレートで簡単に行える | 月額15,000~100,000 | 13,000 |
Kairos3 Marketing | 自社の状況に応じてオプション機能を柔軟に選べる | スタンダード:16,000円~ プロ:151,000円~ +ユーザ数×1,000円 |
非公開 |
Synergy!LEAD | Salesforceと連携して使えるMAツール | メール30,000~ Webフォーム10,000 Webトラッキング10,000 |
7,000 |
BALES CLOUD | インサイドセールス特化型のMAツール | 非公開 | 非公開 |
KARTE | 顧客体験を向上させるための多種多様な機能が搭載されている | 月額148,000~ | 非公開 |
Mazrica Marketing | MA機能・SFA機能・CRM機能を同じプラットフォームで利用できる | 月額157,500〜 | 非公開 |
GENIEE MA | 操作性の高さとマルチチャネル対応が魅力 | 月額100,000~ | 非公開 |
1.配配メールBridge
商談獲得に特化した「配配メールBridge」は、初心者でも簡単に新規顧客開拓を始められるMAです。
シンプルな設定画面のため、専門知識を必要とせずに操作することができるだけではなく、専任担当による無償の導入活用支援や、充実したアフターフォロー体制があることが特徴です。
機能面では、自社のターゲットに合った企業リストをダウンロードすることができ、メールとWebを通じて効率的な新規開拓ができます。
また、複数のメール配信結果を横断して、メールに反応した見込み客を抽出することができるため、より精度の高い「ホットリード」を抽出することが可能です。
2.Adobe Marketo Engage
Adobe Marketo Engageは、顧客との良好な関係を構築・維持し、新規顧客をロイヤルカスタマーにできるMAツールです。
クロスチャネルでのコミュニケーションが可能なため、さまざまな顧客に対応できます。また、顧客のリアルタイムな行動に基づいてAIが適切なコンテンツを特定し、配信できるのも魅力です。AIの力を活用して、One to Oneマーケティングを効率化できます。
3.Salesforce Marketing Cloud Account Engagement
Salesforce Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)は、Salesforceと一体化したMAツールです。Salesforceとの連携により、営業活動とマーケティング双方を効率化できます。
トラッキング機能とスコアリング機能により、受注確度の高い見込み客の行動を詳細に分析できます。また、AIがメール送信時間を分析・改善したり、A/Bテストや多変量テストでメールやLPの内容を改善できたりするのが特長です。
4.SATORI
SATORIは、問い合わせ前の匿名の見込み客にアプローチできるMAツールです。
通常のMAツールは、問い合わせで送信された個人情報に基づいて見込み客にアプローチします。一方、SATORIは自社サイトを閲覧している見込み客にもアプローチできます。多くの見込み客に働きかけられるため、商談につなげられる可能性が高まるのがポイントです。
Webサイトに計測タグを埋め込むだけですぐに導入でき、操作もシンプルで簡単です。MAツールを導入したことがない企業も、安心して利用できるでしょう。
5.b→dash
b→dashは、ノーコードでデータの連携から抽出までを行えるMAツールです。導入や運用にあたってSQLスキルが不要であるため、マーケターだけで作業が完結します。
また、MA以外にもCMSやBI、Web接客といった計16種類の機能が搭載されており、必要な機能がオールインワンでまとまっているのが魅力です。1つで複数の機能を網羅しており、操作感が同じであるため少人数でも問題なく運用できます。
6.List Finder
List Finderは、BtoB企業にとって「本当に必要な機能」のみを搭載した使いやすいMAツールです。機能が複雑ではなく画面設計もシンプルであるため、誰でも簡単に扱えます。
優先リード通知機能が搭載されており、見込み客がWebサイトを閲覧したタイミングでメールが届くのも特長です。アプローチすべきタイミングを逃さずにすみます。
7.SHANON MARKETING PLATFORM
SHANON MARKETING PLATFORMは、見込み客の獲得から購買意欲の引き上げまでを一気通貫で行えるMAツールです。BtoB・BtoC問わず、さまざまな規模・業界の企業に導入されています。
特に、独自の機能である動画管理機能が搭載されているのがポイントです。Webサイトに埋め込んでいる動画の視聴履歴を見込み客に紐付けられます。「動画を○分以上視聴した見込み客にメールを送る」というアプローチが可能です。
また、動画の視聴回数や視聴時間、視聴者維持率なども可視化できるため、動画の改善にもつなげられます。
8.ORACLE MARKETING CLOUD
ORACLE MARKETING CLOUDは、見込み客とのコミュニケーションをパーソナライズで構築できるMAツールです。ターゲットを絞ったクロスチャネル・マーケティング・キャンペーンを作成することで、適切なコンテンツを適切なタイミング・チャネルで配信できます。
リアルタイムなデータ分析にも強みがあります。分析結果をマーケティング活動に有効活用でき、コンバージョン率や売上アップを実現できるでしょう。
9.HubSpot
HubSpotは、マーケティングや業務オペレーションの一元管理、営業活動とカスタマーサポートの支援、Webサイト制作に一括して対応できるサービスです。世界120か国以上で、194,000社を超える企業に導入されています。
MA機能を持つMarketing Hubは、メルマガ配信やLPの作成、広告やSNS運用などに対応しています。
マーケティングはもちろん、営業活動やカスタマーサポートなど複数の業務を効率化できるツールを探している方におすすめです。
10.BowNow
BowNowは、シンプルな設計で手軽に使えるMAツールです。操作性が高く、MAツールの利用が初めてでも問題なく使いこなせるでしょう。
完全無料のフリープランを用意しているため、「MAツールがどのようなものか試してみたい」というニーズにも対応しています。
導入後の設定も簡単です。時間のかかるシナリオ設計やスコアリングの設定も、テンプレートを活用して効率よく行えます。
11.Kairos3 Marketing
Kairos3 Marketingは、豊富な基本機能とオプション機能で、シンプルな運⽤からハイレベルな運⽤まで幅広くカバーしているMAツールです。
基本機能としては、見込み客の管理やメール配信、フォーム・LP作成、スコアリングなどが搭載されています。オプション機能では、シナリオ設計や外部サービスとの連携、ファイルの管理・共有が可能です。自社の課題やニーズに合わせてオプション機能を柔軟に選べるため、無理なく利用できるでしょう。
12.Synergy!LEAD
Synergy!LEADは、Salesforceを活用している方におすすめのMAツールです。Salesforceで管理している顧客にメールを送付したり、WebフォームとSalesforceを簡単に連携できたりします。
Salesforceで管理しているメールアドレスに対して、時速100万通という高速かつ大量のメール配信が可能です。一斉配信はもちろん、属性に応じて異なるコンテンツを配信できます。
配信結果はSalesforceの管理画面から確認できます。結果をまとめたレポートを自動で生成するため、メール施策を簡単に評価できるのも魅力です。
13.BALES CLOUD
BALES CLOUDは、インサイドセールス特化型のMAツールです。
メールを開封やクリックで自動通知がくるため、アプローチすべき見込み客を把握できます。また、ワンクリック電話発信やメール予約配信、AIによるメール文面の自動生成など、効率的にアプローチできる機能が搭載されているのもポイントです。タイミングを逃すことなく、見込み客にスピーディーにアプローチできます。
14.KARTE
KARTEは、顧客体験を向上させるためのツールです。MA機能はもちろん、アプリマーケティングやWeb接客、Webサイトや広告の改善など、幅広い機能が搭載されています。機能別にパッケージが用意されており、目標や課題に合わせて必要なパッケージを選べるのが魅力です。
MA機能を搭載したKARTE Message βでは、アプローチしたい見込み客に応じて、適切なタイミングでメールやLINE、プッシュ通知などを送付できます。社内のデータベースや外部サービスとも連携でき、見込み客の情報を効率よく集約・管理できます。
15.Mazrica Marketing
Mazrica Marketingは、マーケティングと営業活動をシームレスにつなぎ、営業データを活用したマーケティングを実現するツールです。
MA機能はもちろん、SFA機能やCRM機能も同じプラットフォームで利用できるため、見込み客の獲得から受注までをオールインワンで行えます。複数のツールを使いこなす必要がなく、ツールの連携やデータ移行にかかる手間を削減できるのがメリットです。
16.GENIEE MA
GENIEE MAは、直感的な操作で多くの方が使いこなせるMAツールです。サポート体制も充実しているため、使い方がわからず無用の長物になってしまうことがありません。
また、メールやLINE、SMS、Webプッシュ通知など、マルチチャネルに対応しています。見込み客に合わせて適切なチャネルを選択できたり、1人の見込み客に対して複数チャネルからアプローチできたりするのが魅力です。
さらに、見込み客が特定の行動を起こした際、営業担当者にメールが届きます。営業担当者がタイミングを逃すことなく、見込み客にアプローチできるのもメリットです。
MAツールの比較ポイント
MAツールには多くの種類があるため、自社に合うツールを選ぶことが大切です。ここでは、MAツールを比較する際に注目したい以下の7つのポイントについて解説します。
- BtoB向けかBtoC向けか
- 必要な機能が搭載されているか
- 操作性が高く使いやすいか
- 費用対効果は高いか
- サポート体制は充実しているか
- 既存システムと連携できるか
- SQLスキルは必要か
MAツールを導入する際の注意点については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事はこちらMAツール検討の軸となる「導入の判断基準」と「機能」とは
BtoB向けかBtoC向けか
1つ目は、BtoB向けかBtoC向けかです。MAツールの中には、BtoB専用あるいはBtoC専用のものがあります。BtoBかBtoCかによってマーケティング活動の内容は異なるため、自社のビジネスに応じて適切なツールを選ぶことが大切です。
BtoB向けのMAツールは、主に受注確度が高い見込み客の情報を営業担当者に引き渡すために用いられます。そのため、見込み客をスコアリングできる機能が搭載されていることが多いです。
BtoC向けのMAツールは、主に顧客のニーズや購買履歴などに応じて、One to Oneマーケティングを実施するために用いられます。顧客と密にコミュニケーションをとれるよう、メール以外にもLINEやSNSなどの多様なチャネルに対応したツールを選ぶことが大切です。
必要な機能が搭載されているか
2つ目は、必要な機能が搭載されているかです。自社のマーケティングに関する課題を解決でき、必要な機能が搭載されているツールを選びましょう。
たとえば、問い合わせフォームからの集客を強化したい場合は、フォーム作成機能や自動返信機能を選ぶことが効果的です。また、見込み客のデータを分析してマーケティングに活かしたい場合は、分析結果を自動でレポーティングしてくれるツールを選ぶとよいでしょう。
自社の課題を解決するためにはどのような機能が必要かを洗い出したうえで、求める機能を漏れなくカバーしているツールを選ぶことが重要です。
操作性が高く使いやすいか
3つ目は、操作性が高く使いやすいかです。
機能がいくら豊富であっても、操作方法がわかりにくかったり画面が見にくかったりする場合は、現場に定着しません。
デモンストレーションや無料トライアルを利用して、導入前に操作性を確認しましょう。このとき、MAツールを実際に使うメンバーの目線に立って使いやすさを確認することが重要です。メンバーのITリテラシーやスキルを考慮して、使いやすいツールを選ぶことが求められます。
費用対効果は高いか
4つ目は、費用対効果の高さです。費用が予算内であることはもちろん、機能や期待できる効果を考え、費用対効果が高いツールを選ぶことがポイントです。
MAツールを導入して売上が上がったとしても、導入コストや運用コストのほうが高ければマイナスになってしまいます。単純に費用が安いか否かでツールを選ぶのではなく、導入によってどのくらいの効果が見込まれるかを考え、費用対効果が高いツールを選びましょう。
サポート体制は充実しているか
5つ目は、サポート体制が充実しているかです。
導入後のサポート体制が充実していれば、機能についてわからないところがあった際も気軽に相談できます。トラブル発生時も迅速に対応してもらえるでしょう。
特に、これまでMAツールを導入したことがない場合やITリテラシーに不安がある場合は、サポート体制の充実度を重視することがおすすめです。
既存システムと連携できるか
6つ目は、既存システムと連携できるかです。
自社ですでに使用しているSFAツールやCRMツールと連携できれば、顧客データを1から入力する必要がなくなり、スムーズに移行できます。名刺管理ツールと連携できれば、名刺から簡単に顧客情報をデータ化し、そのデータをMAツールにも同期することが可能です。
また、SFAツールと連携することで、MAツールで蓄積したデータを活用して営業活動を効率化できる可能性もあります。
MAツールの導入効果を高めるためには、既存システムと連携できるかもチェックしましょう。
SQLスキルは必要か
7つ目は、SQLスキルが必要なツールかどうかです。
SQLとは、データベースを管理するソフトウェアを扱うために必要なデータベース言語です。MAツールの中には、ツールを使いこなすためにSQLに関するスキルが求められるものがあります。
多くのメンバーが使いこなせるツールを選ぶためには、SQLスキルがなくても問題なく使用できる、ノーコードのツールを選びましょう。
MAツールでは何ができる?
MAツールの主な機能は以下のとおりです。
- 顧客管理
- シナリオ設計
- メールマーケティング
- LPやお問い合わせフォームの作成
- アクセス解析・行動解析
- SFAツールやCRMツールなどとの連携
ここでは、それぞれの機能について解説します。
MAツールの機能について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
関連記事はこちらマーケティングオートメーション(MA)ツールの10個の機能を徹底解説!
顧客管理
MAツールは、顧客の情報を一元管理できます。
顧客の情報をデータベースに保管でき、業種や役職などの属性別に検索・抽出が可能です。必要な情報を検索してすぐに参照できます。
また、見込み客の行動をもとに受注確度をスコアリングする機能が搭載されているツールもあります。見込み客ごとの受注確度から、より優先的にアプローチすべき見込み客がわかるのがメリットです。
シナリオ設計
シナリオ設計は、「どの見込み客にどのタイミングでどのようなマーケティング施策を行うか」というシナリオを設計できる機能です。
たとえば、「資料請求してくれた見込み客には文面Aのメールを、資料請求から1か月経った見込み客には文面Bを送る」と設定しておくと、MAツールが自動でメールを送信してくれます。
シナリオや文面などの設定は自身で行う必要があるものの、見込み客の状況に応じて効率よくアプローチできるのが魅力です。
メールマーケティング
MAツールでは、事前に決めた日時や宛先どおりにメールを自動で送信できます。
見込みの興味関心に合わせて、適切なタイミングで有益な情報を配信できます。見込み客との関係性構築に役立つのがメリットです。
また、テンプレートを活用してテキストメールやHTMLメールを作成できるツールもあり、メール作成にかかる時間を短縮できます。
さらに、メールの開封率やメール文中のリンクのクリック率なども分析でき、次のメールマーケティングに活かせるのも魅力です。
LPや問い合わせフォームの作成
WebサイトのLP(ランディングページ)や問い合わせフォームを簡単に作成できるツールもあります。
LPは、Webサイトを訪問したユーザーに資料請求や問い合わせ、購入といったアクションを起こしてもらうために重要です。また、問い合わせフォームに辿り着いたユーザーの離脱を防ぐためには、入力しやすいフォームを作成する必要があります。
LPや問い合わせフォームを作成するためには、HTMLやCSSなどを扱うスキルが必要です。MAツールなら、スキルがない方でも直感的な操作で簡単にWebページを作成できます。
アクセス解析・行動解析
MAツールは、Webサイトへのアクセス数やWebサイト内でのユーザーの行動などを解析できるのもポイントです。
Webサイト内でのユーザーの行動を解析することで、離脱を防いだり問い合わせにつなげたりするためにはどの部分を改善するべきかがわかります。
また、ユーザーの情報も収集できるツールであれば、商品やサービスに興味のある見込み客を把握できるのも魅力です。
SFAツールやCRMツールなどとの連携
MAツールの中には、SFAツールやCRMツールなどの外部ツールと連携させられるものもあります。
SFAツールやCRMツールと連携することで、見込み客の獲得から案件化、既存顧客との関係性構築までの一連の流れを効率化できます。適切なマーケティングや営業活動、カスタマーサクセスを実現できるため、売上アップが期待できるでしょう。
どのツールと連携できるかはMAツールによって異なります。自社ですでに使用しているツールがある場合は、連携に対応しているかをチェックしましょう。
MAツールの機能や機能を活かす方法を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事はこちらMA導入の流れは?失敗しないためのポイントや導入メリット・デメリットを解説
関連記事はこちら【目的別】MA(マーケティングオートメーション)成功のポイントをご紹介
MAツールを導入するメリット
MAツールを導入するメリットは以下のとおりです。
- マーケティング業務を効率化できる
- 顧客との関係性を強化できる
- 見込み客を創出できる
- マーケティング戦略を策定しやすくなる
- 営業部門とマーケティング部門の認識を統一できる
- ヒューマンエラーを防げる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
MAツールのメリットを活かしてさらに効果を出すためのポイントについては、以下の記事を参考にしてください。
関連記事はこちらリード獲得につながる効果的なマーケティングオートメーション(MA)活用のポイントを解説
マーケティング業務を効率化できる
MAツールを導入することで、顧客情報の管理やメール送信など、今まで人がやっていたマーケティング業務を効率化できます。特に、大量のデータ管理や分析をツールで自動化できるのは大きなメリットです。
また、見込み客とのOne to Oneマーケティングも効率的に行えます。One to Oneマーケティングとは、顧客一人ひとりに合わせて適切なコミュニケーションを行うことです。
見込み客の数が増えると、One to Oneマーケティングには多くの時間がかかってしまいます。MAツールなら、事前に決めたシナリオに沿って自動的に見込み客にアプローチしてくれるため、効率よくOne to Oneマーケティングを行えます。
顧客との関係性を強化できる
MAツールは、顧客との関係性を強化できるのもメリットです。
欲しい情報は人それぞれ異なります。知りたい情報を適切なタイミングで得られれば、自社に対する好感度や満足度が向上し、購買意欲を高められる可能性があります。
MAツールは、見込み客の情報や行動履歴などのデータを蓄積し、それに合わせて適切なコンテンツを配信できるツールです。MAツールを活用することで、見込み客と良好な関係性を構築できるでしょう。
見込み客を創出できる
MAツールは、見込み客創出にも役立ちます。ユーザーが興味関心を持っているタイミングで、適切にアプローチできるようになるためです。
たとえば、Webサイトを訪問して回遊しているユーザーがいたとしましょう。このユーザーは、自社の商品やサービスに興味を持っている状態です。しかし、そのまま何もアプローチしなかった場合、ユーザーの興味は薄れてしまいます。
MAツールを活用してユーザーにアプローチできれば、ユーザーを見込み客にできる可能性が高いです。
マーケティング戦略を策定しやすくなる
MAツールで蓄積・分析したデータをマーケティング戦略策定に役立てられるのもメリットです。MAツールで分析した結果、特定の属性のユーザーから興味を持ってもらっていることがわかれば、マーケティングの方法を工夫できます。
また、メール開封率やクリック率といったデータも収集できるため、KPIを管理しやすいのもポイントです。KPIを設定してPDCAサイクルを回し、マーケティング戦略をブラッシュアップできます。
営業部門とマーケティング部門の認識を統一できる
MAツールにより、営業部門とマーケティング部門の認識を統一できるのもメリットです。
見込み客のデータや興味関心などのデータをシームレスに共有できるため、認識のずれによる業務の非効率化を防げます。
また、見込み客の受注確度をスコアリングできるツールであれば、受注確度を客観的に把握できます。「マーケティング部門は受注確度が高いと言っていたが、面談したところ反応が微妙だった」という事態を防げるでしょう。
ヒューマンエラーを防げる
MAツールを活用することで、ヒューマンエラーを防げるのもメリットです。
顧客情報の管理やメール送信、データ分析などを手作業で行うと、ミスが発生する可能性があります。特に、メールの誤配信には注意が必要です。個人情報や機密情報の漏洩が発生し、信用を失ってしまうリスクも否定できません。
MAツールならさまざまな業務を自動化できるため、ヒューマンエラーを未然に防ぎ、正確に業務を進められます。
MAツールを導入する際の注意点
MAツールには多くのメリットがある一方、以下のような注意点もあります。
- 導入にあたって人的リソースが必要
- 効果が出るまで時間がかかる
- セキュリティリスクがある
導入後に後悔しないためにも、事前に注意点について理解しておきましょう。
MAツールを運用する際の課題については、以下の記事をご覧ください。
関連記事はこちらMAツール導入後の運用時の課題について解説!
導入にあたって人的リソースが必要
MAツールを導入する際は、人的リソースを確保することが必要です。
MAツールを導入したからといって、すべての業務を自動化できるわけではありません。特に、導入初期はシナリオ設計やコンテンツ設計などが必要であり、そのための人的リソースを確保する必要があります。
また、MAツールを適切に運用できるよう、管理者を選定することも必要です。マーケティングの専門知識があり、MAツールを使いこなすスキルも持った責任者を確保することが求められます。
効果が出るまで時間がかかる
MAツールを導入する際は、効果が出るまで時間がかかることを理解しておきましょう。
MAツールを効果的に使うためには、効果検証と改善を繰り返し、中長期的に運用し続けなければなりません。効果が出ないからといってすぐに運用をやめてしまうと、本来得られたはずの成果を得られないまま終わってしまい、コストが無駄になってしまいます。
効果が出るまである程度の時間がかかることを考慮したうえで、導入スケジュールを立てましょう。また、PDCAサイクルを回しながらMAツールを中長期的に運用できるよう、運用体制を構築することも大切です。
セキュリティリスクがある
MAツールを導入する際は、セキュリティリスクに注意しましょう。MAツールでは多くの顧客情報を管理するため、顧客の個人情報が漏洩しないようセキュリティ体制を強化する必要があります。
セキュリティ対策に力を入れているツールを導入することはもちろん、自社のセキュリティ体制も今一度見直しましょう。IDやパスワード管理を徹底する、自社のプライバシーポリシーを見直す、メール配信時に個人情報の利用目的を通知する、などの対策が欠かせません。
MAツールを導入する際のポイント
MAツールを導入する際は、ツールを効果的に利用できるよう以下のポイントを意識しましょう。
- 導入目的を明らかにする
- 一定数の見込み客を確保してから導入する
ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
MAツールの導入に成功するための方法やポイントについては、以下の記事も参考にしてください。
関連記事はこちら失敗から学ぶ!MAツール導入の失敗の原因と成功のポイントを解説
関連記事はこちら【タスク一覧あり】MA運用に必要なことをステップごとに解説します
導入目的を明らかにする
MAツールを導入する際は、導入目的を明らかにしましょう。目的によって必要な機能が異なるためです。
目的が曖昧なまま導入してしまうと、機能の多さや費用の安さのみを重視してツールを選ぶことになってしまいます。その結果、ツールを導入したものの肝心な課題解決には至っていない、という事態になりかねません。
自社の課題を解決してくれる適切なツールを選ぶためには、事前に導入目的を明らかにすることが大切です。
一定数の見込み客を確保してから導入する
MAツールは、一定数の見込み客を確保してから導入しましょう。
MAツールは、すでにある程度の見込み客を確保しており、分析できるデータが揃っている状態で利用することで効果を得られるものです。見込み客の数が不足している状態で導入しても、効果は感じられないでしょう。
事業を立ち上げてすぐに導入するのではなく、見込み客のデータが揃った状態で運用を開始することがポイントです。
まとめ
MAツールは、マーケティングを効率よく行うためのツールです。見込み客の管理やスコアリング、シナリオに沿ったコンテンツの自動配信といった機能を搭載しています。見込み客の創出や関係性構築などに活用でき、マーケティングの成果を上げたい場合におすすめです。
MAツールには多くの種類があるため、自社のニーズや課題に合った使いやすいものを選びましょう。
初めてMAツールを導入するという方には、新規顧客開拓から商談獲得を支援する「配配メールBridge」もおすすめです。高度な知識はなくとも運用が可能ですし、導入後5か月間は専任担当によるサポートも行っております。ご興味のある方は以下よりご確認ください。