DM(ダイレクトメール)の例文を紹介!書き方のポイント、効果を最大化する方法を解説

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DM(ダイレクトメール)の例文を紹介!書き方のポイント、効果を最大化する方法を解説

新規顧客や見込み客の獲得方法として、DM(ダイレクトメール)があります。DMとは、個人宛に宣伝目的で送られる電子メールや印刷物のことです。

DMは内容によって読み手に与える印象が変わるため、状況に応じて文章を考えることが必要です。今回は、DMの基本的な構成をはじめ、例文や効果を高める書き方について紹介します。

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目次

    DM(ダイレクトメール)の基本的な構成

    顧客に送付するDMを作成するときは、以下の構成を踏まえて文章を組み立てましょう。

    • 【見出し】DMを送った目的を簡潔に記載する
    • 【宛先】企業名や役職名、担当者名を記載する
    • 【差出人名】企業名や担当者名を記載する
    • 【挨拶文】拝啓で始まる冒頭挨拶を記載する
    • 【本文】送信相手に伝えたい本題を記載する
    • 【締めの文言】自社ができることを記載する

    DMのBtoBとBtoCの書き方の違い

    BtoBの場合、業務中で時間がないことが多く、興味だけで最後まで読んでもらえることには期待できません。自社にとって必要なDMと思ってもらう掴みが必要になります。

    そのため、DMを読むことでどのようなメリットがもたらされるかを端的に記載することがポイントです。

    BtoCの場合、BtoB向けのDMとは異なり、BtoC向けでは堅苦しい定型文は必要ありません。「拝啓…」などからはじまる定型的な挨拶も、基本的には不要です。

    そのため、受信者との親近感を持たせる内容にすることがポイントです。

    【状況別】DMの例文・テンプレート

    ここからは、DMの例文とテンプレートを状況別に紹介します。DMの効果を高めるには、以下のように送付する相手に応じて文章を考えることが重要です。

    • 新規顧客を開拓するために送る場合
    • 見込み客へ購入・利用促進のために送る場合
    • 既存顧客・リピーターへの販売促進のために送る場合
    • 休眠顧客の掘り起こしのために送る場合
    • セミナーなどのイベントに招待するために送る場合

    ターゲットに応じて文章を作成することで、送付する相手の関心を惹きやすくなります。DMの文章を考える際の参考にしてください。

    新規顧客を開拓するために送る場合

    新規顧客を獲得するためにDMを送る場合、悪い印象を与えないよう礼儀正しい言葉選びが大切です。また、本題まで読み進めてもらうために、書き出しも十分に検討する必要があります。突然届いたDMに警戒する方は多いため、書き出しで「読んでみようかな」と思わせる工夫が必要です。

    たとえば、以下のような書き出しから始め、突然DMを送ることへの断りを入れましょう。

    【例文】

    • 突然のご連絡にて恐縮ですが
    • 突然のご連絡にて誠に恐縮に存じますが、
    • 突然のご連絡失礼いたします。

    また、送付する相手の関心を惹くために、タイトルや書き出しには、読み進めると有益な情報が手に入ることを予期させる文言を入れましょう。たとえば、次のようなものがあります。

    【例文】

    • 〇〇に困っていませんか?
    • 〇〇にお悩みはありませんか?

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    見込み客へ購入・利用促進のために送る場合

    見込み客へ購入や利用促進のために送る場合は、次の行動を促せる文章を入れることが大切です。見込み客は自社商品やサービスに関心があり、購入や利用を前向きに考えています。DMを送付することで見込み客の購買意欲を刺激し、顧客へと転換する可能性があります。

    しかし、単にDMを送付しても行動に移してくれるとは限りません。なぜ会員登録や資料請求に至ったのか、見込み客の心理を分析して、次の行動を促せる文章を考えましょう。たとえば、お得なキャンペーンやクーポン情報を記載すると行動につながりやすいです。

    【例文】

    先日は、資料をご請求いただきありがとうございました。資料についてご不明な点やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。また現在、キャンペーンを実施しております。期間限定のお得な特典をご用意しておりますので、ぜひご一読くださいませ。

    既存顧客・リピーターへの販売促進のために送る場合

    既存顧客やリピーターにDMを送る場合、挨拶文は親近感と特別感を意識することが大切です。市場は似た商品やサービスで溢れており、その中から選んでもらうには顧客に身近に感じてもらう必要があります。堅苦しい挨拶は省き、個人宛の手紙のようにカジュアルな書き方をするのが効果的です。

    直接顧客と触れ合う業態であれば、担当者からのメッセージを添えたり顧客と交わした会話を盛り込んだりするのも有効です。個人と個人のやり取りになるため、親近感をおぼえてもらえます。既存顧客向けのクーポン配布やキャンペーン情報を記載するなど、特別感を演出するのも効果的です。

    【例文】

    いつもご利用いただき、誠にありがとうございます!桜が咲き始める季節になりましたが、〇〇様におかれましてはいかがお過ごしですか。当店では、会員のお客様限定のキャンペーンを実施いたします。ぜひこの機会に足をお運びください。

    休眠顧客の掘り起こしのために送る場合

    一定期間、来店や購入が途絶えていた休眠顧客には、相手を気遣う言葉を冒頭に入れましょう。あえて来店を促すキャンペーンやクーポン情報を入れないことで、企業からの押し付け感を減らせます。そのままDMを読み進めてもらえれば、「また来店してみようかな」と考えてくれる可能性があります。

    また、なんとなく購入しなくなったという休眠顧客もいるようです。このような場合は、2回目以降の購入や利用を促すための情報を入れるのが効果的です。DMをきっかけに自社商品やサービスを思い出し、購入や利用につながる場合があります。

    【例文】

    先日は、ご来店いただきありがとうございます。〇〇様におかれましてはいかがお過ごしですか。気になることがございましたら、お気軽にご相談くださいね。〇〇様のご来店を心よりお待ちしています。

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    セミナーなどのイベントに招待するために送る場合

    セミナーなどのイベントへ招待を目的としたDMを送る場合、参加するメリットを伝えましょう。ユーザー限定のイベントや有名な人が登壇するイベントなど、特別感を演出できれば興味を惹きやすくなります。ほかにも、入場無料や会場が駅から近い点はアピールポイントになるため、積極的に記載するのがおすすめです。

    【例文】

    拝啓 初夏の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 この度、弊社新商品をいち早くご覧いただきたく「秋の〇〇展示会」を開催する運びとなりました。展示会でしかお買い求めいただけない限定商品も多数ございます。入場無料ですので、お気軽にお越しください。

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    DMにおける時候の挨拶の例文

    DMの書き出しに迷うときは、時候の挨拶で始めるのもひとつの方法です。日本では古くから、季節の変わり目に相手を思いやる気持ちを伝えることが大切だと考えられてきました。

    時候の挨拶を入れることにより、思いやりのある文章を作れます。また、時候の挨拶があると文章の印象が柔らかくなるため、そのまま読み進めてもらえる可能性も高いです。ここでは、DMにおける時候の挨拶の例文について詳しく解説します。

    時季を問わず使える挨拶

    季節を問わず使える挨拶は、拝啓などの頭語から始まり、日頃の感謝を述べるのが基本です。挨拶を記載したら本題に入り、結びの言葉で締めくくります。

    顧客との関係によっては、より親しみのある表現を使用しても問題ありません。

    【例文】

    • 〇〇様におかれましては益々のご清祥のこととお慶び申し上げます。
    • いつも当店をご利用くださいまして、誠にありがとうございます。

    春の時候の挨拶

    春は、彩り豊かな花が咲き誇る美しい季節です。梅や桜など、春の訪れを感じさせる表現を時候の挨拶に入れましょう。

    2月

    まだ肌寒い日が続くものの、着実に春が近づいてくる季節です。旧暦では1年のはじまりの月で、暦の上では1年の区切りの月に当たります。

    【例文】

    • 立春を迎え、ますますご活躍のことと存じます。
    • 梅の香りに心和む季節となりました。
    • 窓から入る春めいた陽射しが嬉しいこの頃です。

    3月

    本格的に暖かくなり、若草が芽吹く季節です。4月からの新生活に向けた準備に追われる人も多く、活気が溢れる時季でもあります。

    【例文】

    • うららかな陽気に心躍る季節となりました。
    • 桜のつぼみも膨らんで春の訪れを告げています。
    • 桜の季節となり、輝かしい陽春をお迎えのこととお喜び申し上げます。

    4月

    4月は、本格的な春を感じられる季節です。月末になると春の終わりと初夏の訪れを肌で感じるようになり、心地よい毎日を過ごせます。

    【例文】

    • 柔らかな陽射しがやさしく降りそそいでいます。
    • 彩り豊かな花々が咲き誇る、美しい季節となりました。
    • 各地から花便りが聞こえてくる頃、いかがお過ごしでしょうか。

    夏の時候の挨拶

    夏は、花火大会や祭りなど楽しいイベントが多く、気分が盛り上がる季節です。高揚する気持ちを時候の挨拶に取り入れるのがおすすめです。

    5月

    5月は春から夏へと変わる季節です。爽やかな風が吹き、新緑の風景が広がります。また祝日が多く、日常生活から離れて行楽が楽しめる月です。

    【例文】

    • 木々の緑が日に日に鮮やかになってきました。
    • 若葉を渡る風が心地よく感じられる季節となりました。
    • 木々の若葉が色鮮やかな頃、お変わりございませんでしょうか。

    6月

    6月は曇りや雨の日が多くなる季節です。 夏の入り口となる時季でもあるため、曇りや雨の合間には爽やかな初夏の風情が感じられます。

    【例文】

    • 梅雨を彩るアジサイが美しく咲いています。
    • どこまでも広がる気持ちの良い青空に、夏の気配を感じる頃となりました。
    • 夏至を過ぎ梅雨明けも近づくころ、いかがお過ごしでしょうか。

    7月

    7月は梅雨が明けて本格的な夏が始まり、イベントが増える楽しい季節です。一方で、暑さで体調を崩す方への気遣いも重要になります。

    【例文】

    • 青空に入道雲がわき、太陽がまぶしく輝く季節となりました。
    • 本格的な夏を迎え、蝉の声が盛んに聞こえています。
    • 鮮やかに咲く朝顔に涼を感じる頃、お変わりありませんでしょうか。

    秋の時候の挨拶

    秋は暑さが和らぐ季節ですが、まだ暑さが残る月もあります。涼しさを届ける言葉を盛り込んだり、秋を連想させる季語を入れるのがおすすめです。

    8月

    8月は暦の上では秋に入りますが、まだまだ暑さが残る季節です。夏ならではの風物詩や暑さを楽しむような言葉を入れてみてはいかがでしょうか。

    【例文】

    • 大輪の花火が夜空を彩る季節となりました。
    • 暦の上では秋を迎えましたが、まだまだ暑い日が続いております。
    • 立秋とは名ばかりの暑さが続いています。お変わりありませんでしょうか。

    9月

    残暑を感じながらも秋の気配が感じられる季節です。朝夕の心地よい風や美しい秋晴れなど、季節の移り変わりが感じられる言葉を入れましょう。

    【例文】

    • 秋の夜を照らす月が美しく輝いています。
    • 秋分を迎え、すっかり秋めいてきました。
    • 日ごとに秋の気配を感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

    10月

    残暑が過ぎて日ごとに秋が深まるなか、澄み切った青空が広がる過ごしやすい季節です。草木が色づきはじめ、移り変わる四季の様子を感じられます。

    【例文】

    • 秋晴れの爽やかな日がつづいています。
    • 空が高く澄みわたり、気持ちのいい秋風が吹き渡るころとなりました。
    • 秋の気配を色濃く感じられる頃、いかがお過ごしでしょうか。

    冬の時候の挨拶

    冬は1年でもっとも寒くなる時季です。楽しいイベントがあるものの、体調を崩しやすい時季であります。体調を気遣う言葉を添えるのもよいでしょう。

    11月

    暦の上では冬が始まる季節ですが、秋の名残を感じつつも冬の訪れを楽しめる時季です。季節の変わり目の気候の変化をふまえて、体調を気遣う言葉を盛り込むのもよいでしょう。

    【例文】

    • 暦の上では立冬を迎えましたが、穏やかな小春日和が続いています。
    • 日ごとに秋が深まり、いちょうの金色が空に映えるころとなりました。
    • 静かな晩秋の頃、いかがお過ごしでしょうか。

    12月

    12月は、1年を締めくくる季節です。お世話になった方への感謝の気持ちや新しい年への希望の言葉を盛り込むのがよいでしょう。

    【例文】

    • 月日が経つのは早いもので、今年も残りわずかとなりました。
    • 風花が舞い、寒さひとしおに感じる年の瀬です。
    • 師走に入り、寒さも本格的になってまいりました。いかがお過ごしでしょうか。

    1月

    1月は、新しい年が始まる月です。ただし、まだまだ寒さが残る時季であるため、体調を気遣う言葉を盛り込むのもよいでしょう。

    【例文】

    • 寒の入りを迎え、いよいよ冬本番ですがいかがお過ごしでしょうか。
    • 冬晴れの空が美しい季節、ますますご健勝のことと存じます。
    • 庭の寒椿が咲き、寒さの中にも静かな春の足音を感じております。

    DMの効果を高めるためのポイント

    DMの効果を高めるためのポイントには、次のようなものが挙げられます。

    • 礼儀・マナーに沿った挨拶文を記載する
    • 必要以上に改まった表現を使わない
    • 営業要素を出しすぎない
    • 読み手に特別感を持ってもらえるような書き方を行う
    • 余白を多めにとる・使う色数を抑えるなどして読みやすくする
    • 追伸で重要なポイントを念押しする

    それぞれのポイントについて詳しく解説します。

    礼儀・マナーに沿った挨拶文を記載する

    DMの効果を高めるには、礼儀やマナーをおさえて挨拶文を作成することが求められます。ただし、既存顧客やリピート客には、親しみやすい文章のほうが親近感を抱いてもらえることが多いです。

    親しみやすい文章にするか、かしこまった丁寧な文章にするかは、送付する相手との関係性に応じて変えましょう。

    関係性に応じて表現を変える

    DMは、関係性に応じて表現を変えることが重要です。たとえば、新規顧客や見込み客には、良い印象を与えるために丁寧な表現を用いることが求められます。

    一方で、リピート客に対して必要以上に改まった表現を使用すると、よそよそしい印象を与える可能性があります。丁寧な文章を心がけることは大切ですが、関係性に応じて表現を変えることが望ましいです。

    営業要素を出しすぎない

    DMの挨拶文では、営業要素を前面に出す表現は避けましょう。商品やサービスに興味がある状態でも、人から売り込まれると嫌悪感を抱き、それ以上読まれなくなる可能性があります。

    また、商品やサービスに対して嫌な印象だけが残るため逆効果です。DMをなぜ送付したのか、納得感のある理由を記載して売り込みを感じさせないことが重要です。

    読み手に特別感を持ってもらえるような書き方を行う

    「初めて利用する方だけ」「会員の方だけ」など限定した表現を使用すると特別感を演出でき、読み手の反応が向上します。読むメリットがないと思われると、DMに最後まで目を通してもらえません。

    これでは読み手の購買意欲を刺激できず、次の行動に移してもらうのは難しいです。離脱を防ぐためにも、早い段階で読むメリットを提示しましょう。

    余白を多めにとる・使う色数を抑えるなどで読みやすくする

    DMを最後まで読んでもらうには、余白や使う色などを考慮し、読みやすさを意識することも重要です。とくに注意したいポイントには、次のようなものがあります。

    • 改行するなど余白をとる
    • 使う色数は、2~3色に抑える
    • 訴求ポイントは太字にする
    • イラストや画像も使用する

    また、誤字や脱字も基本的にNGです。いくら読み手の興味を惹く内容でも、誤字や脱字があるとマイナスの印象を与えてしまうことがあります。

    まとめ

    DMは、新しい営業手法として注目を集めています。読み手の状況に応じて文章を考えたり時候の挨拶を入れたりすることで、商品やサービスの購入につながる場合もあります。ただし、単に売り込みをするのはよくありません。

    DMで露骨な売り込みをすると悪い印象を与え、最後まで目を通してもらえなくなるだけでなく、ブランド離れにつながる可能性があります。また、特別感を演出したり重要なポイントを念押ししたりなど、最後まで目を通してもらえるように工夫することが重要です。

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    この記事の執筆者

    山盛 有希子執筆者のXへのリンク
    株式会社ラクス
    ラクスクラウド企画部 オンラインプロモーション課
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    山盛 有希子

    自動車部品メーカーで広報として3年間従事し、2020年6月にラクス入社。

    オンラインマーケティングチームに所属し、メルマガ運用やメルラボの企画・コンテンツ作成を担当。

    社内外向けにセミナーや勉強会を行い、メールマーケティングのナレッジを提供している。