メール配信のブラックリストの仕組みは?登録原因と解除方法をご紹介

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メール配信のブラックリストの仕組みは?登録原因と解除方法をご紹介

突然メールを送信できなくなったり、メルマガの配信到達率が極端に低下したりした場合は、ブラックリストに登録されてしまった可能性があります。今回は、ブラックリストの仕組みや登録されないための心得に加え、基本的な解除方法をご紹介します。

目次

    ブラックリスト(DNSBL)とは

    メールにおけるブラックリストとは、迷惑メールや“なりすまし”と判断したドメインを登録する受信拒否リストのことです。突然メールを送信できなくなった場合、自身のメールアドレスがブラックリスト入りした可能性があります。一度ブラックリストに登録されると、インターネットサービスプロバイダー(ISP)や管理団体に解除の申請を行わない限り、メールが使えなくなります。
    メール配信に関するブラックリストは、一般にDNSBL(Domain Name System Black List)と呼ばれます。DNSBLはSpamhausなどのスパムメール対策団体が管理しており、ここに登録されたIPアドレスは、全世界のメールサービスが受信拒否を行います。

    「Yahoo!」や「Google」などのISPにおいては、送信元ドメインの評価に合わせて受信拒否を行うブロックリストを保持しています。度々ブラックリストと混同されますが、これらは別物です。ブラックリストは世界共通で有効となり、ブロックリストは当該ISPでのみ有効となります。例えば、「Yahoo!」のブロックリストに区分したメールアドレスであっても、「Google」のメールサーバーは通常通り受信します。世界中に共有されるリストか否かが、ブラックリストとブロックリストの大きな違いです。

    ブラックリストに登録される理由とは?

    ブラックリストに登録される原因は、大きくわけて4つあります。無意識に行っている可能性もあるため、メール送信時は注意してください。

    1.無効なメールアドレスに繰り返し送信

    ブラックリスト入りする原因はさまざまですが、最も多いのは“無効なメールアドレス”に繰り返し送信した場合です。ここでいう“無効なメールアドレス”とは、メール送信時に「invalid email address」とエラーメッセージが表示されるアドレスを指します。大抵はメールアドレスの入力ミスが原因であり、正しいアドレスに修正すれば問題なく送信できます。
    “無効なメールアドレス”にメールを送り続けると、送信先のメールサーバーがリスト型攻撃(不正ログイン)と判定します。スパムメールとして処理するため、サーバー側でフィルタリングしたり、ブラックリストに登録したりします。

    2.スパムトラップにメールを送信

    “無効なメールアドレス”だけでなく、長期間使われていないメールアドレスに送信を続けても、ブラックリストに登録されます。「Google」をはじめとするISPは、休止中のメールアドレスをスパムトラップとして利用します。
    これは文字通り、スパムメールの送信者を特定するための罠です。スパムトラップにメールを送り続けたメールアドレスは、IPアドレスのレピュテーションが下がります。段階的にメール到達率が低下した後、いずれブラックリストに登録されます。なお、スパムトラップはメルマガ配信においても注意が必要です。スパムトラップと知らずに配信を続けた場合、自社のドメインがブラックリストに登録される恐れがあります。

    3.オプトインを得ていないメールアドレスに送信

    オプトインとは、「広告やメールの送信について相手から承諾を得ること」です。
    電子商取引法では、オプトインを得ていないメールアドレス宛に無断でメールを送り付ける行為は違法であると定められています。違反すると法律に基づいた処罰の対象となるだけでなく、ブラックリストに登録される可能性が非常に高くなるため、必ず承諾を得てからメールを送信するようにしましょう。

    4.休止中のメールアドレスをリストに含めている

    異動や退職などで使われなくなった休止中のメールアドレス宛にいつまでもメールを送信し続けていると、ブラックリストに追加される原因になります。
    配信リストは一度作成したまま放置するのではなく、定期的に振り返って休止中のメールアドレスが含まれていないかどうかを確認しましょう。該当するメールアドレスを発見したときはすぐに削除し、使われているメールアドレスだけにメールを送信することが大切です。

    ブラックリストに登録される2つのパターン

    ブラックリストに登録されるパターンは、主に次の2つあります。それぞれのパターンについて詳しく見ていきましょう。

    1.スパムメール撲滅のための団体に登録される

    ブラックリストに登録される原因のほとんどは、スパムメール撲滅を目的とする団体に登録されてしまうパターンです。Spamhausをはじめとしたスパムメール撲滅を目的とした団体組織にメールアドレスをブラックリストに登録されてしまうと、送信先のドメインに関係なくあらゆるメールが相手に届かなくなります。

    2.プロバイダーのブラックリストに登録される

    プロバイダーがスパムメールだと判断した特定のメールアドレスを、個別にブラックリスト登録するパターンもあります。例えばGmailが自社のドメインをブラックリストに登録すると、自社のメールアドレスを利用して送信したメールは「@gmail.com」のドメインに対して届かなくなります。

    ブラックリストの仕組み

    Spamhausを例に挙げてブラックリストの仕組みを解説します。
    まず送信先のメールサーバーは同団体のデータベースに問い合わせ、送信元ドメインがブラックリスト入りしているかどうかを確認します。ブラックリストに登録されていない場合、そのまま受信するかスパムフィルターを介してから受信するかを判断します。
    ブラックリストに登録されていた場合は、送信元にエラーメッセージを返して受信拒否します。数あるDNSBLの中でもSpamhausは強力であり、これに一度登録されるとほぼ全てのメールを受信できなくなります。

    ブラックリストに登録されているか調べる方法

    メールアドレスがブラックリスト入りしているかどうかは、専用のWebサービスで確認できます。おすすめはIPひろばです。各DNSBLで直接確認することも可能ですが、ほとんどが英語サイトとなります。こちらは日本語のWebサイトとなるため、英語が苦手な方でも利用しやすいサービスです。

    まず同サイトのトップページを開き、画面下部の検索窓にメールアドレスのドメイン名を入力します。例えば、「yyy@xxx.net」というメールアドレスだった場合、@以降の「xxx.net」がドメイン名となります。 続いて、検索結果を下にスクロールすると「RBL検索」という項目が見えます。ブラックリストに登録されていなければ、「存在しません、安全です。」と表示されます。一方で「問題があります」と表示された場合、メールアドレスのドメインがブラックリスト入りしている危険性が考えられます。

    ブラックリスト入りを防ぐためには

    正しい運用さえしていれば、メールアドレスがブラックリスト入りすることはほとんどありません。ただし、一度に大量のメールを送信するメルマガ配信においては、いくつか注意したい点があります。ここでは、メルマガ配信によるブラックリスト入りを防ぐポイントをご紹介します。

    配信エラーをチェックする

    先述したとおり、“無効なメールアドレス”に対して繰り返し送信してしまうとブラックリスト入りする可能性が高まります。そのため、日ごろから配信後には必ずエラーのチェックしたうえで、配信リストから”無効なメールアドレス”のほか、複数回にわたりエラーとなっているアドレスを除外していくようにしましょう。
    また、メール配信サービスの配信エラー解析機能を利用すれば、配信エラーの内訳を簡単に分類できます。無効なメールアドレスなどの永続的なエラーや、配信先のメールボックス容量オーバーによる軽度な一時的なエラーなどに瞬時に分類してくれます。それぞれのエラー分類の対象アドレスも分かりますので、エラー発生後にリストから除外するかどうかの判断さえすれば、すぐにリストの更新が可能です。

    配信リストは日々追加されていくものですし、時間の経過と共に無効となるアドレスもあります。このように、日々エラーの要因となるアドレスは生まれてくるため、定期的にメール配信の結果をチェックすることも重要です。配信の開封率やクリック率だけでなく、配信エラーにも目を向けることで、リストが綺麗な状態を保てているかをチェックしましょう。

    メールリストを整理する

    メールリストにスパムトラップが入り込んでいる場合、運用を続けるとISPからスパム認定される恐れがあります。早い段階でリストから削除しなければ、ブラックリストに登録されてしまいます。

    スパムトラップがリストに入り込む経路は以下の3点です。

    1.宛先リストの入手

    あたり前ではありますが、不正な手段で入手した宛先リストは非常に危険です。
    長らく利用されていないアドレスや、スパムトラップと化したアドレスが含まれている可能性がありますので、リスト購入をされる場合には正規の手段で行うようにしましょう。

    2.リスト登録・編集時の誤り

    オプトインしたアドレスでも、登録/オプトインしたアドレスでも、登録/更新時に入力ミスなどで誤ったアドレスが登録されてしまうケースです。アドレス登録を行う際にはミスがないかどうかを確認しましょう。仮登録→本登録の方法を取るダブルオプトインを採用することでも、このリスクを低減することができます。

    3.古くなったアドレス

    先述のとおり、スパムトラップは既に使われなくなった古いアドレスを再利用しています。1年以上の長期間メール送信をしていないアドレスがリストの中に含まれている場合には、スパムトラップに変質しているリスクを加味して、削除しましょう。また、全ての配信先にメルマガ購読の再確認メールを送信するのも有効です。希望した読者には引き続き配信し、レスポンスのない読者はメールリストから消去します。これにより、スパムトラップと思われるメールアドレスを一掃できます。

    ブラックリストの解除方法

    もしブラックリストに登録されてしまったら、各ISPやDNSBLに解除申請を行います。具体的な解除手順は、申請先によって異なります。IPアドレスのみで申請は可能ですが、場合により企業名を聞かれたり、解除理由の提出を求められたりすることがあります。

    まとめ

    今回は、ブラックリストの仕組みやブラックリスト入りを防ぐ方法などをご紹介しました。基本的には、メールアドレスを悪用しない限りブラックリストに登録される心配はありません。ですが、“無効なメールアドレス”やスパムトラップにメールを送信し続けると、知らぬ間にブラックリストに登録されてしまう可能性があります。専用のWebサービスなどを活用し、IPアドレスが正常かどうか確認することおすすめします。
    メルマガ配信をはじめメールの一斉配信においては、配信エラーのチェックが欠かせません。無効なアドレスや長期間利用されていないアドレスが含まれてしまっていないかを、定期的な配信を行い続けることで、宛先の反応を見ながらリストの鮮度を保ちましょう。いずれにしても、最初からブラックリスト入りしないことが重要です。本記事を参考にして、ブラックリスト登録による障害を事前に回避してください。

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    記事執筆者紹介

    記事執筆者 大塚 陽生紹介
    大塚 陽生著者大塚 陽生のXへのリンク
    株式会社ラクス ラクスクラウド企画部 オンラインプロモーション課

    広告代理店の営業&ウェブ広告の運用担当として6年間従事し、2019年4月ラクス入社。オンラインマーケティングチームに所属し広告運用や営業メールの運用を担当。メルラボでは、主に自身のメール配信実績をもとにした記事を作成。

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