メルマガの導入を考えているものの、メルマガの配信システムについて詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回はメルマガの配信システムについて詳しく知りたい方に向けて、メルマガの主な配信形式についてご紹介します。メルマガの配信システムは大きく分けて、WordPressプラグインと単独配信システムの2種類があります。これらの配信システムを利用するべき理由やメリット、WordPressプラグインと単独配信システムそれぞれのメリットとデメリットについてもご紹介します。

メルマガとは？

メルマガとは、会員登録したユーザーに向けて定期的にメールを配信し、サイト・商品の詳細やサービスに関する有益な情報を伝えるコンテンツのことです。
メルマガの会員登録をしたユーザーは、基本的にサイト内の商品やサービスに興味を持ったために登録をしていると考えられます。そこでメルマガを継続的に配信することで、見込み客であるユーザーに積極的なアプローチが可能です。ユーザーとの関係性を構築することができれば、収益に繋がりやすいでしょう。

メルマガの主な配信形式

メルマガの配信形式には、主に定期配信とステップメールの2つがあります。ここでは、この2つの配信形式の特徴について詳しくご紹介します。

定期配信

定期配信とは「週や月に1回など、定期的にメルマガを配信する形式」です。
週ごと、または月ごとに行われるキャンペーンや施策に合わせて配信を行うとことで、ユーザーからの認知度が上がり、収益に繋がりやすくなります。

メルマガはユーザーとの関係性の構築が重要であるため、定期配信を行う際は配信頻度と配信内容に気を付ける必要があります。毎日配信を行うと迷惑に感じられメールを読んでもらえない可能性があり、逆に配信頻度が少ないとメルマガとして認知されない可能性があります。
加えて、配信ペースが丁度良くても内容が薄いとユーザーからの信頼を得られず、次第に読まれなくなってしまいます。適切なペースで有益な情報が配信できればユーザーからの関心と信頼度が高まりますので、良好な関係を築くことができるでしょう。
まずはユーザーの視点に立ってメルマガを作成し、適切な配信スケジュールを立てることが重要です。

ステップメール

ステップメールは、「会員登録をしたユーザーに対して、指定した時間に指定した順序でメルマガを配信する形式のこと」です。
複数のユーザーに同じ内容のメールを同じ時間に配信する定期配信とは違い、ユーザーの状況に応じて配信できる点がポイントです。ユーザーのアクションに応じて事前に指定した順序通りに自動で配信されるため、会員数が増えても作業工数は変わりません。ステップメールの機能を上手く利用することで、多くのユーザーとの信頼関係の構築が実現できます。

例えば定期配信の場合、1通目の配信後に会員登録したユーザーは1通目のメールを見ることができません。しかしステップメールであれば、それぞれのユーザーが会員登録をしたタイミングで1通目を配信するように設定することができます。そのため会員登録を行ったすべてのユーザーが必ず1通目から受け取ることとなり、結果として漏れることなく同じ内容のメールを確認することが可能になります。

プラグインやシステムを使う理由

メルマガを配信する際には、WordPressプラグインや単独配信システムなどの配信サービスを利用するのが一般的です。メルマガは手動で作成し配信することも可能ですが、アドレスを管理して一から配信設定を行うためには多くの時間と工数を要します。そのような手間を解消するためにも、配信サービスの利用は欠かせません。

ここでは、具体的にWordPressプラグインや単独配信システムなどの配信サービスを利用するメリットを4つご紹介します。

メルマガ配信業務を簡単に行える

配信サービスを利用する一番のメリットは、誰でも簡単にメルマガの配信が行えることです。会員登録数が増えた場合、手動でメールを配信していては時間がかかってしまううえに配信漏れが起こる危険性もあります。

配信サービスを利用すればメールアドレスの管理ができ、誰でも簡単に配信設定ができるシステムが完備されているためミスも起こりにくくなります。加えてHTMLの作成も簡単に行うことができるため、画像を挿入したり凝ったデザインのメルマガを作成したりすることもできます。HTMLはユーザーの環境によっては正しく表示されない場合もありますが、同時にテキスト版を表示させる「マルチパート配信」が可能な配信サービスもあります。

マーケティングに有効

メルマガ配信サービスには、メルマガの開封率やクリックの測定などユーザーの動きや反応を数値化する機能が備わっています。この機能を利用した分析をもとにユーザーの求めているものを把握し、それをキャンペーンや施策に取り入れることでリピーターや根強いファンが育ちます。
このようなマーケティングに力を入れることでユーザーの求めるサービスを理解することができ、それはユーザーにとっても「有効な情報を手に入れることができる」というメリットになります。

迷惑メール対策に有効

無効なメールアドレスにメールを大量送信し一定数を超えるエラーメールが返ってくると、配信したメール及びメールアドレスが迷惑メールやスパムと判断されてしまう可能性があります。迷惑メールフォルダに入ってしまったメールは開封率が下がりますし、配信したメールアドレスの中から無効なメールアドレスを探すのは登録者数が多いほど難しくなります。

メルマガ配信サービスの中には、エラーメールが返ってきた際に自動で配信を停止する機能が備わっているものがあります。ユーザーの情報を整理し、メールアドレスのリストを健全に保つ機能は長く運用していくにつれ重要になるでしょう。

WordPressプラグインを使うメリット・デメリット

WordPressプラグインと単独配信システムのどちらを利用するのがいいでしょうか。まずは、WordPressプラグインについてご紹介します。

WordPressプラグインとは、WordPressの機能を拡張させるプログラムのことです。WordPressは誰でも扱いやすいようシンプルに設計されているため、メルマガ配信システムなどの機能はWordPressプラグインを導入して補う必要があります。
WordPressプラグインには複数の種類があり、プラグインによって特徴はさまざまです。ここでは、代表的なWordPressプラグインのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

WordPressプラグインは、無料で始めることができる点が最大のメリットです。WordPressではサイトの作成もできるほか、拡張機能としてメルマガのプラグインが装備されています。そのためすでにWordPressを利用している方は、他の配信システムを導入しなくてもメルマガの配信が行えます。
WordPressプラグインには、WordPressで記事が公開されたタイミングでメルマガを自動配信する機能が搭載されています。これは他の単独配信システムにはない、WordPressと連携しているプラグインこそのメリットです。

デメリット

デメリットとしては、無料版ではメールアドレスの登録数や一部の機能が制限されている点が挙げられます。有料版に切り替えると制限が解除されますが、登録者数が増えると配信元となるサーバーに負荷がかかり、配信が遅れることや配信ができなくなることがあります。
長期的にメルマガを運用し事業を拡大させようと考えている場合、徐々に物足りなさを感じる可能性があります。

単独配信システムを使うメリット・デメリット

単独配信システムは、複数のユーザーに向けてメールを一斉配信するシステムです。WordPressの拡張機能ではなく、WordPressを利用していなくても導入が可能です。

単独配信システムも、システムによって特徴が異なります。ここでは、WordPressプラグインにはない単独配信システムならではのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

単独配信システムを利用することで、メルマガ配信までの作業を効率化し工数を削減することができます。登録者のアドレスやその他個人情報の管理ができ、サイト上に登録フォームを設置することもできます。
さらに登録数がどれだけ増えても一斉に配信することができ、時間もかからないため緊急性を要するメールも配信可能です。

単独配信システムにはさまざまな種類がありますが、どれもメルマガ配信に特化したシステムです。そのため、どの配信システムを利用しても基本的なメルマガ運用は難なく行えます。

デメリット

単独配信システムは、それぞれの強みと弱みを理解したうえで選ぶ必要があります。例えば、単独配信システムによっては各キャリアが受信をブロックしている場合があるため、配信したメルマガの到達率が100%になるとは限りません。
さらに利用しようと思っていた機能がなかったり、メールアドレスの登録数や配信数に制限があったりする場合もあるので、選ぶ際に注意して見ておくことが大事です。

まとめ

今回はメルマガの主な配信形式と、WordPressプラグイン、単独配信システムのそれぞれの特徴をご紹介しました。メルマガの運用を考えているのであれば、作業コストやセキュリティの観点から単独配信システムの利用を推奨します。
メルマガの配信システムはそれぞれにメリットとデメリットがあるため、メルマガを配信することで達成したい目的を明確にし、必要な機能を備えたサービスを選ぶのがおすすめです。

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