メール配信のデメリットがメリットに変わる!効果的な7つのカバー法
メルマガ配信にはメリットもあればデメリットもあるため、デメリットを理解し、しっかり対策することが大切です。今回は、メルマガ配信のメリットとデメリット、そしてデメリットを上手くカバーする方法についてご紹介します。
目次
メルマガを送信する目的
そもそも、メルマガとは何のために送信するものなのでしょうか。メルマガのメリットを解説する前に、まずはメルマガを送信する主な目的からご紹介します。
顧客との信頼関係を構築する
定期的に顧客とのコミュニケーションをはかれるため、メルマガは顧客との信頼関係を構築するうえで非常に役立つツールだといえます。
まだ取引のない多くの顧客に何度も足を運んでフォローすることは難しいですが、メルマガであれば読者登録が完了している顧客に対して自社の情報を一斉に配信できます。
日常的に自社の情報を発信し続け、顧客に自社に対する親近感をもってもらうことで少しずつ信頼関係が構築されていくと考えられるでしょう。
読者にメリットのある情報を提供する
メルマガを活用することで、読者にメリットのある情報を提供できます。
メルマガの最終目的は自社の商品やサービスを購入してもらうことにありますが、だからといって一方的に商品の宣伝メールばかり配信すると「この企業はいつも宣伝ばかり送ってくるな」と思われてしまい、イメージ悪化の原因となる可能性もあります。
メルマガを配信する際は読者の視点に立って有益な情報を発信することで「この企業のメルマガを読むと自分にとってメリットがある」と認識してもらうことができ、少しずつ自社の商品やサービスに対する関心を集めることにもつながります。
検討タイミングを逃さない
メルマガを配信し続けることで顧客とのコミュニケーションを絶やさない状況を作っておけば、顧客が商品の購入を検討し始めたタイミングをスムーズに把握できるため、機会を逃さずにアプローチできます。
売上を向上させるためには、顧客が検討を始めた段階で競合他社ではなく自社の商品やサービスを選んでもらうための施策を実行する必要があります。こまめに接点をもたなければいつの間にか顧客の検討期間が過ぎ、失注してしまうこともあるため、メルマガを通じて常に接点を作っておくことが大切です。
メルマガ運用の5つのメリット
メルマガはマーケティングツールとして長く使われているもので、現在も登録してくれた読者に対して有益なコンテンツを配信できるツールとして広く活用されています。以下では、メルマガの運用で得られる5つのメリットについてご紹介します。
スピーディーに情報発信ができる
メルマガは、タイムリーな情報をスピーディーに発信できるのが強みです。
郵送するDMやチラシなどの紙媒体は、情報を発信するまでの間にデザインや印刷業者とのやり取り、発送などの手間がかかり、今知ってもらいたい情報を読者に伝えるまでにタイムラグが生じてしまいます。メルマガなら文面を作成して送信するだけなので、時事性の高い情報でも素早く読者に届けられます。
運用費用が抑えられる
メルマガは、比較的低コストで効果的にターゲットにアプローチできるマーケティング施策のひとつです。
広告の一種であるバナー広告を例に挙げると、媒体の規模や表示期間によってかかる費用が変動するため、媒体の規模が大きく、表示期間が長いほど高額になります。一方、メルマガの運用費用は、メルマガ配信システムで設定されている月額料金のみです。
コンテンツの汎用性が高い
メルマガ配信では、メールの文面を工夫することで幅広いコンテンツを配信できます。
商品紹介や割引クーポンの配信をはじめ、キャンペーンやイベント情報の通知、商品を使用したお役立ち情報など、さまざまな内容のコンテンツで読者にアプローチすることが可能です。
ターゲットの手元に直接届くので親近感がわく
メルマガを配信する際、使用するメール配信サービスによっては各登録ユーザーに最適化された内容のメルマガを、最適なタイミングで送ることができます。
例えば、会員登録で得られた情報をもとに、性別や誕生日、氏名などからターゲットを絞って配信すれば、読者は「このメルマガは自分宛てに送られたものなんだ!」と感じ、企業や商品に対する好感度が上がります。
さまざまな広告手法との相乗効果で成果アップ
郵送されてくるDMやチラシなどの紙媒体とメルマガのどちらをよく読むのかは、人によって異なります。メルマガのみを宣伝広告のツールとして利用するのではなく、紙媒体のツールと組み合わせることで広告のさらなる成果アップが期待できます。広告や宣伝は1つの手法にこだわるのではなく、さまざまな形でターゲットにアプローチすることが大切です。
メルマガ運用の3つのデメリット
低コストで素早く情報発信ができるメルマガにも、いくつかのデメリットがあります。メルマガで成果を上げるならメリットだけに注目するのではなく、デメリットへの理解を深めることも大切です。
開封してもらえない可能性がある
読者の多くが、自社だけでなく他社のメルマガも同じように登録していると考えられます。多くの情報が舞い込むメールフォルダで、読者が全てのメールを開封し、1通ずつじっくりと読んでくれるとは限りません。また、近年はSNSの普及によりメールフォルダを確認する機会が減っているユーザーも多く、配信しても未開封のまま読まれないケースも十分に考えられます。
迷惑メールと認識されることがある
メルマガは、一度迷惑メールに登録されると読まれなくなります。迷惑メールと判断されがちなメルマガの主な特徴は、タイトルに詐欺を疑うようなキーワードが含まれる、送信側のドメインの評価が低い、配信頻度が多すぎるなどが挙げられます。
画像や動画が表示されないことがある
HTMLメールを使用すれば、画像や動画をメール本文に使用し、テキストもわかりやすく装飾することができます。しかしメールクライアントによっては、セキュリティの観点から画像や動画の表示、再生が制限されている場合があります。
メルマガのデメリットをカバーする7つの対策法
メルマガのデメリットをカバーするには、メール作成や配信方法の見直し、セキュリティ強化などの対策が必要です。以下でご紹介する対策を行うことで、より多くの読者にメルマガを読んでもらえるようになります。
読者に開封してもらうための対策
メルマガの開封率を向上させるには、メール配信サービスで提供されている機能を駆使することが大切です。
グループ配信
読者の性別や年齢などで条件を設定したグループを作成し、ターゲットに合わせた内容のメルマガを作成、配信できる機能です。メールの内容を差別化してターゲットに見合った有益な情報を配信できるので、ターゲット層のニーズのズレを解消できます。
ステップメール配信
特定の日にあらかじめ準備しておいたメールを配信する機能です。誕生日や記念日など、読者の特別な日に合わせて配信することで特別感を演出し、開封率の向上につなげることができます。
クーポンメール配信
携帯電話やスマートフォン向けのクーポンをメールとともに配信する機能です。店舗への来店や商品の購入を促進する効果が期待できるほか、クーポンごとに購入促進の効果測定もできます。
複数Fromメール配信
宛先ごとに違うFromアドレスを設定できる配信機能です。例えば、一斉メール送信でも営業担当者ごとに差出人を分けて送信でき、読者と個別に連絡が取れるようになります。
迷惑メールにならないための対策
せっかく配信したメルマガを未開封のまま迷惑メールフォルダに移動されないためには、メールクライアントのセキュリティに引っかからないための対策が必要です。
SPF・DKIM
メールクライアントによって迷惑メールだと判断されるとしたら、「送信者のなりすまし」や「メール内容の改ざん」を疑われている可能性があります。なりすましや改ざんされたメールではないことを受信者側に知らせるために有効なのが、SPFやDKIMといったセキュリティ技術(送信ドメイン認証)です。
SPFは、送信メールがどこから送られてきたメールなのかを受信者へ伝える役割を担い、DKIMは、送信メールが送信者により作成され送られたものかどうかを電子署名により証明する役割を担います。受信者はこれらの情報を受け、ブロックするか迷惑メールフォルダへ移動するかを決定できます。
参照:JPNIC 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 「SPFとは」、「DKIMとは」
暗号化メール配信
メルマガを暗号化してから配信する手法で、第三者が送信中のメールを閲覧、改ざんすることが困難になります。受信側と送信側の情報漏洩と第三者のなりすましメールの配信を未然に防げるため、迷惑メールかどうかの判断基準となっているドメインの評価を下げずに済みます。
画像や動画を表示するための対策
読者の視覚に訴えるメルマガにするためには、画像や動画の活用が効果的です。HTMLメールでは画像や動画の埋め込みが可能ですが、受信者の環境によっては低画質になるか表示されなくなる場合があります。そのような事態を防ぐには、マルチパート配信がおすすめです。
マルチパート配信
受信者の環境に合わせ、HTMLメールとテキストメールのどちらか適している方を自動で表示させる機能です。HTMLメールを表示できない環境の端末にHTMLメールを送ると内容がほとんどわからなくなりますが、マルチパート配信を利用すればテキストメールを読んでもらえます。
マーケティングツールの1つとしてメルマガを運用しよう
メルマガには、読者になかなか閲覧してもらえない、迷惑メールフォルダに移動される、画像や動画が上手く表示されない可能性があるなどのデメリットがあります。しかし、デメリットの原因を特定し対策を立てることで、新たなチャンスにつなげられます。この記事でご紹介した対策を参考に、最大限の効果を発揮するメルマガ運用をぜひ目指してください。
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