メール配信サービスを最大限に活用する!効果的な運用に向けたコツとは?
メール配信サービスは、大量のメール送信を可能にするメールマーケティングにとって必要不可欠なシステムです。そんなメール配信サービスには主に、クラウド型のメール配信サービスとインストール型のメール配信サービスの2種類があります。今回は、2種類のメール配信サービスのそれぞれの特徴についてご紹介します。
関連記事はこちらメール配信システムの仕組みとは?機能やメリット・デメリットを解説
目次
メールを大量に配信する
メールを業務などで大量に高速で送信を行う場合には、メーラーで送るよりも配信サービスを使う方が一般的でしょう。友達同士の小規模なコミュニティーであればメーラーでも十分かもしれませんが、一定の時間内に大量のメールを配信する必要があるケースでは、その配信速度が重要となるためです。
メール配信能力
一度に数千から数万という大量のメールを送る場合、「配信能力」という指標が用いられます。一定の時間内に何通のメールが送信できるかという数値ですが、各社毎に微妙に基準となっている算出方法が異なります。
例を出すと、「1時間あたりで、1つのメール送信サーバーを通過するメールの配信量の目安(※上限ではない)」と規定している場合もありますし、複数のサーバーを合算して定時している場合もあります。目安として、100万通/時間以上であれば優秀なツールと言われる事が多いです。
配信能力は金額に比例して上がっていくので、必要な送信メールの数値が予め分かっている場合には必ず確認してからプランを検討する様にしましょう。
業界によって異なる必要条件
大きな学校法人などで、メーラーでは手が回らなくなり、配信能力のより高い物を探している場合には、低価格なもので100万通/時間もあれば全く問題ないなく使えると一般的に言われています。
しかし、大手のアパレルECや、食品ECなどを運営している場合には、条件を確認しないと、配信上限を超えてしまうケースも考えられます。開示されている配信能力の指標数値を事前に確認しておく事は当然ですが、インフラ面の確認も怠らない様にしましょう。
2種類のメール配信サービスの特徴
それでは具体的に2種類の配信システムをご紹介していきましょう。クラウド型のメール配信サービスは、配信システムのサービスを提供している業者に申し込み、そのサービスを利用してメールを送信する方法です。一度に大量のメールを高速で送信することができます。なお、このサービスを利用するためには、毎月利用料金を業者に支払うというのが一般的です。
対して、インストール型のメール配信サービスは、パソコンにメール配信ソフトをインストールしてメールを送信する方法です。ソフトは無料でダウンロードできる場合が多く、費用をかけることなくメールマーケティングを始めることができます。ただし、クラウド型と比較するとメールの送信には時間を要します。
それぞれの長所と短所を理解して、どちらかを選択することが大切です。
クラウド型のメール配信サービスが推奨される理由
効果的なメールマーケティングを目指すのであれば、クラウド型のメール配信サービスを利用することが大切です。その理由として、以下の3点があります。
メール送信時の利点
クラウド型は、自分のパソコンを利用してメールを送信するわけではありません。そのため、メールを送信中に停電が起こってパソコンの電源が落ちてしまったとしても、業者のシステムがダウンしない限りはメールの送信が途切れることはありません。メールの送信中に自分のパソコンに負荷がかかることもないため、送信しながら別の作業を行うこともできます。
インストール型は自分のパソコンを利用してメールを送信するため、停電が起こればメールの送信も途切れてしまいます。また、メールを送信しているときにはパソコンに強い負荷がかかっているため、別の作業を行うことは困難な場合もあります。
なお、メールの送信にかかる速度はインストールしたパソコンのスペックによって異なります。そのため、低いスペックのパソコンでは一度に送信できるメール数が制限されたり、フリーズが起きてしまったりすることもあります。最大限の配信能力を引き出す為にはハード面の整備も必要となるケースがあります。
関連記事はこちらメール配信システムの仕組みとは?機能やメリット・デメリットを解説
セキュリティ対策
メールマーケティングにとって、顧客情報の漏洩対策は非常に重要です。もしも情報が漏洩してしまった場合、顧客からの信頼を失うだけでなく、損害賠償を請求されることもあります。
クラウド型では情報漏洩を防ぐために、セキュリティ対策だけでなく監視も常に行われています。しかし、インストール型では常に最先端のセキュリティ対策を自分自身で施す必要があります。
プロバイダからのスパム判定への対策
一度に大量のメールを送信すると、受信側のプロバイダからスパムと判定され、メール送信時のIPアドレスからの受信を拒否されてしまうことがあります。この事態を防ぐためには、複数のIPアドレスを使用してメールを送信する必要があります。クラウド型ではこの対策方法がとられているため、安心してメールを送信することができます。しかし、インストール型ではこのような対策がとられていないソフトもあるため、自分自身で複数のIPアドレスをあらかじめ取得する必要があります。
もしもインストール型を用いてメールを送信する場合、上述したデメリットをすべて克服する必要があります。セキュリティのためには気軽にインターネットでウェブサイトを閲覧することもできず、メールを送信するためだけに高スペックのパソコンを購入することにもなりかねません。
これらを考慮すると、メールマーケティングの効率化を図るためには、毎月利用料金を支払ったとしてもクラウド型を使用した方が無難といえます。
クラウド型のメール配信サービスの効果的な活用方法
クラウド型のメール配信サービスには、あらかじめ作成しておいた複数のメールを、ある顧客の特別な日(初めて商品を購入した日など)を起点として、決められたスケジュール通りにその顧客宛てに順次送信する機能が備わっています。このようなメールは、ステップメールと呼ばれています。
ステップメールは顧客一人ひとりに合わせた最適なメールを送信することができるため、うまく活用することで高いマーケティング効果を発揮します。例えば、商品の購入頻度やサービスの利用頻度の高い顧客に対してメールを定期的に送信することで、顧客離れの防止とさらなる売上拡大を狙うことができます。
商品やサービスに対して、顧客の興味を段階的に高めていくといった使い方をすることもできます。例えば、新商品の告知メールを送る際には、まずはその商品の簡単な使い方を説明するメールを送信します。そして、数日後には商品の具体的な活用法を説明するメールを送信し、またその数日後にはその利点を説明するメールを送信します。このように段階的に顧客の興味や関心を少しずつ高めていき、特定の商品の売上の向上を図ることが可能です。
あらかじめメールを用意する必要があるためにその日の最新情報を送信することは困難ですが、最新情報の送信はメルマガに任せることで高いマーケティング効果を実現することができます。
メール配信サービスのまとめ
メールマーケティングを開始する際には、クラウド型のメール配信サービスを選択しましょう。インストール型のメール配信サービスと比較して、メールを送信する速度や一度に送信することができるメール数だけでなく、セキュリティ対策やスパム判定への対策も優れています。インストール型の多くは無料で使用することができますが、クラウド型と同様の機能を備えようとすると多くのコストが必要ですし、設備次第では配信能力にも不安が残ります。
ステップメールはクラウド型を用いた効果的なメールマーケティングであり、顧客に対して複数のメールをスケジュールに沿って送信することができます。このメールを活用することで、顧客に対して定期的なフォローをすることができたり、商品の購入意欲やサービスへの関心を高めたりすることができます。今回ご紹介した内容を踏まえて、効率の高いメールマーケティングを目指しましょう。
関連記事はこちらメール配信サービスとマーケティングオートメーションを徹底比較!抑えるべき5つのポイント
「配配メール」は、企業の集客・販促活動に携わる方のメールマーケティング業務を支援するサービスです。
シンプルな配信操作、見やすい成果指標レポート、メールの反応による見込み客の可視化、サイト来訪通知といった機能によりメールマーケティングの実践をサポートします。
また、機能の提供だけではなく、ナレッジ提供や個社の運用に踏み込んだ手厚いアフターフォローにより、お客様の販促の成功に向け伴走します。
メール配信の初心者から本格的なメールマーケティングの実践を目指している方まで、どなたでも安心してお使いいただけるサービスとして、お客様に長く愛され、98%の継続利用率を維持しています。
記事執筆者紹介
人気記事
- 【2024年最新】メールの一斉送信を効率化するメール配信ソフト12選!活用方法も紹介 2024年08月07日
- 一斉送信メールのマナーとは?複数送信のBCC・CCの使い分けを解説 2024年08月23日
- メルマガとは?5分で基本知識から効果的な配信方法がわかる基礎講座 2024年09月13日