Webcas(ウェブキャス)を徹底解説!料金・機能、使い方をご紹介

「メールマーケティングを始めたいけど、どのツールを選べばいいかわからない」
「多機能なツールは魅力的だけど、料金が高そうだし、使いこなせるか不安…」
企業のマーケティング活動において、メール配信は顧客と直接繋がるための強力な手段です。しかし、ツールの選定は多くの担当者が頭を悩ませるポイントではないでしょうか。
数あるメール配信ツールの中でも、特に大手企業を中心に20年以上の長い実績を誇るのが、WOW WORLD(ワオワールド)社が提供する「Webcas(ウェブキャス)」です。
この記事では、長年の実績を持つWebcasについて、徹底的に解説していきます。
また、私たち「配配メール」は、10,000社以上の導入実績を持つメール配信のプロフェッショナルとして、技術的な視点だけでなく、「誰が、どのような目的で使うか」というマーケティング視点も交えて、導入時のイメージがし易いようにSendGridの料金・機能・使い方をご紹介します。

目次
Webcas(ウェブキャス)とは?
Webcasとは、株式会社WOW WORLD(旧エイジア)が開発・提供する、企業のマーケティングコミュニケーションを支援するシステム群の総称です。
2001年の提供開始以来、官公庁や大手金融機関、有名メーカーなど、8,000社以上の導入実績を誇ります。特に、セキュリティ要件が厳しい企業や、数百万通規模の大量・高速配信が求められる企業から絶大な信頼を得ているのが特徴です。
単なるメール配信だけでなく、アンケート作成、フォーム作成、さらにはマーケティングオートメーション(MA)まで、顧客とのコミュニケーションに必要な機能を幅広くラインナップしており、「統合型マーケティングシステム」と呼べるでしょう。
何ができる?Webcasシリーズの機能と主要ラインナップ
Webcasの中核をなす4つの主要な製品ラインナップを見ていきましょう。
製品名 | ジャンル | こんな課題を解決 |
---|---|---|
Webcas e-mail | メール配信システム |
・大量のメルマガを高速 ・確実に届けたい ・ターゲットを絞ってメールを送り分けたい |
Webcas formulator | Webフォーム作成システム |
・アンケートやキャンペーン応募フォームを作りたい ・資料請求フォームからの顧客情報を管理したい |
WEBCAS CRM | マーケティングオートメーション |
・見込み顧客の行動を可視化し、育成したい ・シナリオに基づき、自動でメールを送りたい |
WEBCAS SMS | SMS配信 |
・メールアドレスが変わって連絡が取れない ・電話、メールが繋がらない顧客にアプローチしたい |
ここからは製品ごとに機能と特徴を見ていきましょう。
WEBCAS e-mail(メール配信システム)
Webcas e-mailは、シリーズの核となるメール配信システムです。毎時数百万通の高速配信性能と、長年の運用で培われた高い到達率が強みです。
主な機能
- 高速メール配信(毎時1,000万通の実績)
- ターゲット配信、セグメント配信
- ステップメール配信
- HTMLメールエディタ
- 効果測定(開封、クリック、コンバージョン)
- データベース連携
WEBCAS formulator(Webフォーム作成システム)
Webcas formulatorは、アンケートやキャンペーン応募・資料請求など、様々な用途のWebフォームを簡単に作成できるシステムです。
主な機能
- 直感的なフォーム作成
- 豊富なテンプレート
- 条件分岐、ロジック設定
- デザインのカスタマイズ
- Webcas emailとの連携による顧客情報の一元管理
WEBCAS CRM(マーケティングオートメーション)
WEBCAS CRMは、見込み顧客(リード)の獲得から育成(ナーチャリング)までを自動化し、営業案件の創出を支援するMAツールです。
主な機能
- リード管理
- スコアリング(見込み度の点数化)
- シナリオ設定
- Webトラッキング
- CRM/SFA連携
WEBCAS SMS(SMS配信)
WEBCAS SMSは、メール配信と同じプラットフォーム上で行えるSMS配信ツールです。電話に出ない・メールに出ないような、顧客に向けて別角度からのアプローチが可能になります。
主な機能
- SMSの一斉配信、個別配信
- SMSへの差し込み機能
- CRM/SFA連携
Webcasの料金プラン
ここからは、ツールの導入を検討する上で重要になる料金体系について見ていきましょう。
基本的な料金構造
Webcasの料金は、多くの法人向けSaaSと同様に、導入時にかかる「初期費用」と、毎月発生する「月額費用」で構成されています。
WEBCASの公式サイトでは具体的な金額は公開されておらず、企業の要件(配信数、アドレス件数、利用する機能など)に応じた個別見積もりとなっています。
料金の目安(独自調べ)
口コミサイトなど情報を参考にすると、料金の相場観は以下のようになります。
- 初期費用:3万円〜
- 月額費用:1万円〜
もちろん、これはあくまで目安です。メール配信のみを利用するのか、フォーム作成やMA機能も利用するのか、利用する規模感によって料金は大きく変動します。特に、複数の製品を組み合わせたり、高度なカスタマイズや連携を行ったりする場合は、初期費用・月額費用ともに上記の金額より高額になってくるでしょう。
関連記事はこちらWEBCAS e-mailの価格・提供形式

Webcasを導入する4つのメリット・強み
20年以上にわたり、特に大手企業から選ばれ続けるWebcasには、どのような強みがあるのでしょうか。
メリット1:豊富な機能と拡張性
最大の強みは、やはりその機能の豊富さです。メール配信から始まり、フォーム作成、アンケート、そしてMAまで、必要な機能を同じ「Webcas」ブランドで拡張することが可能になっています。 別々のツールを導入する場合に比べて、データ連携がスムーズであり、顧客情報を一元管理しやすいのが大きなメリットです。「あれもこれもやりたい」という企業の高度なマーケティングニーズに、ワンストップで応えられる総合力をを持ったツールと言えるでしょう。
メリット2:大規模なメール・SMS配信が可能
毎時数百万通という圧倒的な配信性能は、大規模な会員基盤を持つ企業や、セール時などに短時間で大量のメールを送る必要があるECサイトなどにとって、非常に心強い存在です。長年の運用で培われた配信ノウハウとインフラにより、「送りたいときに、確実に届けられる」という安心感は、他のツールにはない大きな強みと言えます。
メリット3:大手金融機関も認める「万全のセキュリティ」
Webcasは、セキュリティ要件が極めて厳しいことで知られる大手銀行や証券会社、官公庁などで数多く採用されています。プライバシーマークやISMS(ISO27001)認証の取得はもちろん、IPアドレス制限や操作履歴の管理など、法人利用で求められる高度なセキュリティ機能を標準で備えています。顧客の個人情報を預かる上で、この上ない安心材料となります。
メリット4:専門スタッフによる「手厚いサポート」
ツールの提供だけでなく、導入時の設定支援から、運用開始後の効果改善コンサルティングまで、専門のスタッフによる手厚いサポート体制が用意されています。
電話やメールでの問い合わせはもちろん、セミナーやユーザー会なども定期的に開催しており、「ツールを導入して終わり」ではなく、成果を出すまで伴走してくれる体制が整っていると言えるでしょう。
WEBCASのデメリットと注意点
とても便利なツールWebcasですが、どんな企業にも最適なわけではありません。導入後に「自社には合わなかった…」とならないよう、あらかじめデメリットになりえることは押さえておきましょう。
デメリット1:料金が比較的高額になる可能性がある
メリットの裏返しでもありますが、高機能・高信頼性な分、料金は他のシンプルなメール配信ツールと比較して高額になる傾向があります。「まずはメルマガ配信だけをスモールスタートしたい」という企業にとって、WEBCASの初期費用や月額費用は、大きな負担となる可能性があります。コストを抑えたい、費用対効果を重視したいという場合には、慎重な検討が必要です。
デメリット2:機能が多すぎて使いこなせないリスク
WEBCASは、非常に多機能なシステムです。しかし、そのすべての機能を必要としない企業にとっては、宝の持ち腐れになってしまうなんてことも…「メール配信さえできれば十分」という場合、多機能さゆえに管理画面が複雑に感じられたり、使わない機能が目に入って混乱したりすることもあるでしょう。ただメール配信だけを行いという人は、もっと低価格かつシンプルなシステムの方がマッチしているということもあるでしょう。
関連記事はこちら【2025年最新】無料で使えるメルマガ配信サービス12選!有料との違いも解説
デメリット3:操作の習熟に一定の時間が必要な場合も
WEBCASは、誰でも直感的に、というよりは、マーケティングの専門家が腰を据えて使うことを想定した設計という側面もあります。もちろんサポートは手厚いですが、担当者が自分一人で、マニュアルなどを見ずにサクサク操作したい、という場合には、よりシンプルさを追求したツールのほうが向いている可能性があると言えるでしょう。
Webcasはどんな企業におすすめか?
メリットとデメリットを踏まえ、WEBCASが向いている企業と向いていない企業といった形で、イメージしていきましょう。
WEBCASがおすすめな企業
- 顧客データベースと連携した高度なメールマーケティングを行いたい大手企業
- メールだけでなく、フォーム作成やMAまでを一つの環境で統合したい企業
- 個人情報を扱う上で、最高レベルのセキュリティが必須条件である金融機関や官公庁
- 専任のマーケティング担当者がおり、豊富な予算とリソースを投下できる企業
WEBCASに不向きな可能性がある企業
- まずはコストを抑えてメール配信を始めたい中小企業やスタートアップ
- IT専門の担当者がおらず、誰でも直感的に使えるツールを探している企業
- 必要な機能は「メールの一斉配信」と「簡単な効果測定」だけで十分な企業
もし後者の内容に思い当たるところがある場合、WEBCASがオーバースペックになってしまい、コストが余計にかかっているなんてことになりかねません。
自分たちが何をしたいか、そのためにどういった機能が必要なのかをきちんと考えたうえで、システムの導入は検討しましょう。
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WEBCASと配配メール(メール配信システム)を比較
WEBCASと配配メールは、どちらもメール配信機能を持つシステムですが、コンセプトや得意としている領域が異なります。比較検討を行ううえの参考にしてください。
WEBCAS | 配配メール | |
---|---|---|
コンセプト | 統合型マーケティングシステム | メール配信システム |
得意領域 | メール・フォーム・MAの連携 | メール配信と周辺機能 |
料金 | 初期費用+月額 | 初期費用+月額 |
使いやすさ | 多機能ゆえにやや難しい | マニュアル不要の直感的な操作性 |
サポート | 専任担当者がサポート | 専任担当者がサポート |
まとめ
今回は、実績豊富な統合型マーケティングシステム「WEBCAS」について、その機能から料金、メリット・デメリットまでを、競合である「配配メール」との比較を交えながら解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめてみましょう。
- WEBCASは、大手企業向けの多機能で信頼性の高い統合型マーケティングシステムであり、メール・フォーム・MAまでをワンストップで実現できる。
- 高機能な反面、料金は比較的高額で、メール配信だけをシンプルに始めたい企業にとってはオーバースペックになる可能性がある。
- ツール選びで最も重要なのは、自社の規模、目的、予算に合っているかを見極めること。
どんなに優れたツールも、使いこなせなければ意味がありません。
まずは自社の現状と向き合い、「今、本当に必要なものは何か」を考えることが重要です。

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