メルマガの配信が迷惑メールになる!?ユーザーに嫌がられる原因と対策
せっかくメルマガを配信したのに、迷惑メールに振り分けられてしまう。マーケティング担当者も、解決策が見つからず悲鳴をあげていることも少なくありません。ここでは、迷惑メールに振り分けられてしまう主な原因とその解決策についてご紹介します。
目次
メルマガが迷惑メールに振り分けられる3つの原因
メルマガが迷惑メールに振り分けられてしまう原因は、「メールの内容」「ドメインの評価や種類」「受信側の環境」の3つにあります。それぞれの原因について詳しく紹介するので、メルマガを上手くユーザーに届けられていないという方は、参考にしてみてください。
原因1.メールの内容
送信側が意図していなくても、迷惑メールで良く使われる手口を使ってしまっていることがあります。そのまま使い続けていると、迷惑メールに分類される可能性が高まるので注意が必要です。特に使用しているキーワードを確認しておきます。また、件名や内容が空欄になっていないかどうかの確認も大切です。メールの内容でチェックすべき以下の項目を確認しましょう。
【キーワード】
迷惑メールに共通するキーワードがあります。それは、アダルト系や、お金に関する単語です。タイトルや本文に使うと、内容がまともでも一発で迷惑メールと判断されてしまう可能性があるので、言葉を選ぶ際は気をつけてください。
【空欄】
メールの件名や本文が空の場合も、迷惑メールと決めつけられてしまうことがあります。件名の入れ忘れでこのような事態が起こってしまうこともあるので、配信前のチェックは徹底することが大切です。
【画像】
文字を書いておらず、画像のみが貼り付けられたメルマガも、同じように迷惑メールに分類される可能性があるので注意が必要です。画像に情報を載せているから大丈夫と判断すると危険です。画像が全体の3割以上締めている場合も注意が必要といわれているので、文字と画像のバランスを考えて内容を決めましょう。
【短縮URL】
メルマガでは、短縮URLの貼り付けもよくありません。何行にもわたる長いURLは、短くすれば見栄えがよくはなるためスパムメールと判断されてしまう可能性があります。メルマガでは見栄えを気にすることも大切ですが、短縮URLの使用にも注意してください。
原因2.ドメインの評価や種類
利用しているドメインの評価が低い場合も、迷惑メールに分類されてしまいます。ドメインの評価は過去の送信実績で変化するため、迷惑メールの報告を頻繁に受けている場合は注意が必要です。
因みに、ドメイン評価の話からは逸れますが、フリーメールの「yahooメール」では、複数人への一括送信について、商用メールを配信する事は利用規約にて禁止されているため、こちらも注意が必要です。
原因3.受信側の環境
受信側の環境が影響している場合もあります。受信側が手動で迷惑メールに振り分けているならもちろん届きませんが、Gmailのようなフリーメールサービスが独自で学んで振り分けることもあるのです。また、一度も開封していないメルマガがあれば、必要ないメールだと判断し“受信しないもの”としてしまいます。
迷惑メールへの振り分けを防ぐ4つの対策
迷惑メールと判断されてしまうメルマガを配信してしまわないために、気をつけておくべきことがあります。「配信リストの見直し」「送信元の明確化」「受信側への呼びかけ」「解除方法の明示」という4つの対策を行ない、顧客に迷惑と思われないメルマガを届けることがポイントです。
対策1.配信リストの見直し
メルマガが迷惑メールと判断された場合、それに使用されているドメインの評価は下がります。そして、サーバの評価まで下がり、どんどん届かないメールが増えてしまうという悪循環に陥ってしまいます。そのためメルマガが届かない顧客リストがないかを、定期的に見直しましょう。この見直しを怠ることにより、最終的に迷惑メールの送信者と判断されてしまうので注意が必要です。ただ、この場合は、分析機能を搭載したメルマガ配信ツールを利用していれば、エラー原因を分析して素早い対処ができます。また、エラー回数の多い顧客に対する配信を、自動で停止することも可能です。
対策2.送信元の明確化
送信元の情報を明確にすることで、「迷惑メールの送信者ではない」ということをしっかりと証明することができます。この証明にはSPFレコードの公開が必要なので、予め設定しておきます。SPFレコードの公開とは「送信元の情報を明らかにし、ドメインのTxTレコードに記載されている送信サーバと、実際に送られたメールの送信サーバが同じか確認できるようにする」というものです。そして、送られてきたアドレスのドメインと照らし合わせ、本当にそこから送られてきたものという確認ができ、なりすましでないと判断できます。
また、気づかないうちに送信元を偽装してしまっている場合もあるので注意してください。送信元、リターンメール、フロムメールのドメインはバラバラであってはいけません。なるべく1つのドメインを利用し、IPアドレスも同一のものを使うのがおすすめです。
【フリーメールでは公開できない】
SPFレコードの設定は、ドメインの管理会社でしかできないため、「yahoo」や「google」などのフリーメールには設定することができません。迷惑メールに振り分けられる原因でも説明したように、やはりフリーメールの使用は避けた方がよいといえます。
対策3.受信側への呼びかけ
受信側の受信トレイでも、「受け取る」「受け取らない」の設定ができるのはご存知かと思います。その設定が初めから「受け取らない」という状態になっていると、せっかくメルマガ登録をしてもらっても、相手に届くことはないのです。その状態を回避するには、送信側のドメインを受信側に登録してもらう必要があります。途中で設定してもらうのは困難なので、事前に呼びかけておくことが大切です。会員登録時など、メルマガの受信を促す際に、一緒にドメインの設定に関する呼びかけも行ってみてください。
対策4.解除方法の明示
解除方法をわかりやすく明示することで、迷惑メールに振り分けられてしまう可能性を軽減することができます。送信者側の場合だと、解除されることに対して“もったいなさ”を感じてしまうと思います。
しかし、受信側が解除を希望している場合、簡単に解除ができないと、そのまま迷惑メール行きにされてしまう可能性が出てきます。そうなるとドメインの評価も下がってしまうので、いっそのことすぐに解除してもらった方が、被害を大きくせずに済ませることができます。迷惑メールに振り分けられてしまうと、回復はほぼ不可能です。そうならないためにも、メルマガが不要な人には、すぐに解除をしてもらった方がよいといえるでしょう。
早めの迷惑メール対策が肝心
配信したメルマガが迷惑メールとして扱われてしまった場合、そのまま放置していると大変なことになってしまいます。受信側が拒否するだけで済むのならよいですが、迷惑メールに振り分ける受信者が増えてしまうと、ドメインの評価は下がり、サーバ自体の評価も下がってしまいます。そして、メルマガを届けられないという事態に陥ってしまう可能性があるので、しっかりと対策を行ないましょう。メールの内容のチェックや、使用しているドメインの確認は大切です。
また「フリーメールは一斉配信に利用してはいけいない」ということも頭に入れておかなくてはいけません。そして受信側へのドメイン受信設定の呼びかけも、しっかりと済ませておきましょう。さらに忘れてはいけないのが、本文に「わかりやすい解除方法」を載せておくということです。受信側は、解除方法がわからないと迷惑メールに振り分けてしまう可能性も考えられます。そうなってしまった場合、ほとんど回復できる可能性はありません。解除方法の明示は必須項目として、迷惑メールになる確率を最小限に抑えておきましょう。
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