今すぐチェック!メルマガ配信のセキュリティ対策のススメ
IT全盛の時代である昨今、多くの情報を扱うメールのセキュリティ対策が、ますます重要になってきています。そして多くの登録者に配信を行うメルマガでは、特に重要なチェックが必要です。安全にメルマガ配信を運用するために、メールのセキュリティ対策について考えていきましょう。
目次
メールセキュリティの必要性
現在、メルマガ配信など情報配信の手段として広く活用されているメールですが、対策が万全でないと重大なセキュリティリスクを背負うことになります。まずは主なセキュリティリスクと、メールセキュリティの現状についてご紹介します。
メール送受信の主なリスク
メールが潜在的に持つセキュリティリスクは、主に4つに分類可能です。
1.ウィルスの感染
ウィルスの内容は多岐にわたりますが、主に以下の2つのリスクを引き起こすことが大半です。感染したPCだけではなく、そこからさらに取引先やメルマガの登録者などの顧客に感染が広がってしまいます。
2.内部情報の読み取りや改ざん
メールの情報を読み取られ、個人情報を抜き出されたり、フィッシングサイトやクリック詐欺サイトへ誘導されたりといった問題が発生します。
3.管理ミスによる情報の流出
ウィルスやフィッシングサイトへの誘導といった悪意を持った抜き取りの他に、企業内部の管理ミスや誤送信による情報流出も後を絶ちません。
4.Dos攻撃による大量のメールを送りつける嫌がらせ
一度に許容量以上のメールを受けとると処理が追いつかずにサーバーが停止してしまいます。メールのやり取りが停止してしまい、同じサーバーでホームページや他のシステムを稼働している場合、それらも停止してしまい業務に多大な悪影響が出ることが問題です。
さらにこれらのリスクは業務に支障をきたすだけでなく、企業を信じて登録した利用者の信頼を裏切ることで、企業の評判を大きく損ないます。こうしたリスクを回避するために、正しい対策方法を知ることが重要です。正しい対策を行っていくためにも、まずはメールセキュリティの現状をご紹介します。
メールセキュリティの現状
日本データ通信協会が発行している「迷惑メール対策ハンドブック2017」によると、迷惑メールの世界的な割合は2013年で66%、2014年では60%、2015年では53%と減少傾向にありました。しかし、2016年では53%、2017年8月には55.3%となっており、現状はわずかながら増加傾向にあります。
特に、国内発の迷惑メールでPC宛てに送られる割合は5%未満と低いのに対し、携帯電話宛ての迷惑メールの割合は50%以上と高いです。このことから、日本国内のユーザーを狙って送信された迷惑メールは、スマホなどの携帯端末を標的にしたものが多いことが分かります。 こうした現状を鑑み、スマホなどで受け取ることが多い一般登録者向けのメルマガ配信では、より万全なセキュリティ管理が重要でしょう。メールのウィルス感染や、誤配信による情報流出などのリスクを避けるために、次はメールセキュリティの対策方法をご紹介します。
メールセキュリティ対策方法
メールセキュリティの必要性を現状について理解した後は、実際にどのようなセキュリティ対策を取るべきかを把握しておくことも必要です。
【1.ウィルス感染の対策】
ウィルスやスパイウェアの感染を防ぐためには、ファイアウォールやセキュリティソフトの設定が有効です。PCにウィルスが侵入するのを防ぐことができます。さらに外部から持ち込んだUSBメモリなど感染の危険性があるものは、必ずセキュリティチェックを行ってから使用することが重要です。これらの感染対策に加えて、メルマガ配信では読者に配信する必要もあるため、送信するメールのチェックも重視する必要があります。メルマガを配信する前には、内容のチェックだけはなく、ウィルスチェックも徹底して行いましょう。
【2.メールの盗聴・改ざん対策】
メールの改ざんを防ぐためには、メールの内容か通信方法を暗号化する方法が有効です。一般的に用いられているのは、通信方法を暗号化する方法であり、近年ではSTARTTLSという方式が主流になっています。大手のメーラーやメール配信サービスのほとんどは、このSTARTTLSに対応していますが、アップデートが行われていない旧式のソフトや、無料の配信ツールの場合は対応していないこともあるため、注意が必要です。安全なメルマガ配信を行うためには、必ずSTARTTLSに対応したツール・サービスを選びましょう。
【3.管理ミスの対策】
メールの配信ではウィルスの感染や盗聴の他に、人的な管理ミスも問題となっています。特に大量のメールアドレスや登録情報を扱うメルマガの運用では、慎重な管理が必要です。誤配信や情報流出のリスクを防ぐためには、チェック体制の二重化などの方法があげられます。
しかし、大量の情報をすべて人力で管理することには困難です。そのため、一斉かつ大量に配信するメルマガなどのメールは、配信サービスを使う必要があります。メール配信サービスでは顧客情報の管理機能や、登録情報にあわせた配信先のグループ分け、配信テストなどの機能が使えるため、大量のメールであっても安全に配信することができます。
クラウド型メールサービスの導入
ここまで紹介してきたように、メールのセキュリティを高めるためには信頼できるメール配信サービスを選ぶことが重要です。そしてメール配信サービスの中でも、特にセキュリティ性能が高く導入しやすいものが、メールクラウド型のメール配信サービスです。ここからは、クラウド型メール配信サービスのメリットを見ていきましょう。
クラウド型メールのセキュリティ対策
第一のメリットは、最新のセキュリティ設定が利用できることです。クラウド型メール配信サービスでは、提供会社がサーバーの管理を行うため、手動でアップデートを行う必要がなく、常に最新の環境に対応したセキュリティ設定を利用することができます。サーバーを狙ったDos攻撃などのセキュリティ対策も万全なため、安心して利用可能です。第二のメリットとして、緊急時の対策があげられます。自社でメールを管理する場合、災害によるサーバー故障でメールが消失する恐れがあります。
しかし、クラウド型メール配信サービスでは、サーバーの監視やバックアップの取得も行っているため、心配する必要がありません。第三のメリットは、特定のPC以外からもアクセス可能でありながら、データを端末に残さないことです。クラウド型メール配信サービスでは、ブラウザでアクセスして利用します。そのため、他のPCからアクセスすることが必要なときも問題なく利用可能です。さらにデータを端末に保存する必要がないため、情報流出のリスクも最小限に抑えることができます。
セキュリティ以外のメリット
クラウド型メール配信サービスには、セキュリティ性能が高いことの他にも、優れたメリットがあります。
1つめのメリットは、運用コストが低いことです。インストール型の配信ソフトは、インストールしたPCのスペックによって、配信できる数やスピードが違うため、大量のメールを配信する必要があるメルマガの場合、スペックが不足してしまいがちです。また、大量のメルマガ配信を行えるメールサーバーを用意する場合も、多額の導入コストと、日々のサーバー管理を行うコストがかかることが問題です。一方、クラウド型メール配信サービスの場合、毎月の利用料金がかかりますが、サービス提供会社が用意したサーバーを使用するため、スペック上の問題が起こりません。そのため、管理面も含めて総合的に見れば、インストール型よりも低いコストで運用が可能です。
2つめのメリットとして、メルマガの不達が発生するリスクを防ぐことができます。クラウド型メール配信サービスでは、 複数のIPアドレスに分散させてメールを配信する 仕組みを採用しています。こうした仕組みにより、プロバイダから迷惑メールと判断されることを回避し、滞りなくメールの配信を行うことが可能です。
メールセキュリティはサービスの選択が重要
メールは本文の内容やメールアドレスなどの重要な情報を扱うため、十分に注意して送受信を行う必要があります。特に多くの登録者の個人情報をあつかい、配信する数も多いメルマガ配信では、なおさらのことです。登録者に安心してメルマガを読んでもらうために、メールの配信はセキュリティ対策が万全な配信サービスを利用してみてください。
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