有料メルマガは儲かる?無料との違い、メルマガ配信の始め方と注意点を解説
マーケティング手段の一つであるメルマガ配信ですが、ある手段により、直接収益を上げることもできます。その手段こそが、「有料メルマガ」の配信です。ここでは有料メルマガ配信と無料メルマガ配信との違いや効率的に利益を出すための方法ついて紹介します。
目次
有料メルマガ配信と無料メルマガ配信、どちらを選ぶ?
メルマガを配信する際、いざ契約しようとすると「有料にするか?無料にするか?」という選択に直面します。どちらかを選択をする際にはそれぞれのメリットとデメリットを見合わせ、自社にとって使いやすいかどうかを考えましょう。ここではまず、有料メルマガ配信と無料メルマガと配信のそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
有料メルマガ配信のメリット、デメリットは?
有料メルマガ配信を選ぶメリットの一つが、充実した機能面です。例えば、「ステップメール」というメルマガ登録者に決まった日時や回数でメールを自動配信する機能や、メルマガ配信後の読者データを解析する機能があります。これらの機能を使うと一定の接触回数が保証され読者との関係が構築しやすくなるほか、開封者の傾向もつかむことができるのでマーケティング戦略に役立たせることができます。
一方、有料メルマガ配信には安くても数千円程度のランニングコストがかかります。それを回収するだけの素早いシステムの組み込みができなければ、コストの無駄遣いへとつながってしまいます。
無料メルマガ配信のメリット、デメリットは?
無料メルマガ配信のメリットはランニングコストがかからないことです。前項でもお伝えした通り、有料メルマガ配信をうまく組み込むことができなければ無駄なコストが生まれてしまいますが、無料の場合は「まず試してみよう」という導入の仕方ができるので、万が一の際にも会社の痛手にはなりにくいです。
ただし、無料メルマガ配信は有料メルマガ配信と違い、読者データの把握など細かい情報を分析することができません。読者の性別やメールアドレス、読者属性ごとの開封率等のデータがわからないため、自社商品やサービス向上のためにはあまり有効とは言えないでしょう。
関連記事はこちら無料メルマガなのに読者が少ないのってなぜ?原因別の対処方法をご紹介
独自配信と専用サービス・ソフトでの違いは?
メルマガ配信には独自配信と、専門サービス・ソフトを利用した配信があります。専用サービス・ソフトの中には無料または低コストで手軽に配信開始することができるサービスもあります。一方、独自配信は比較的コストがかかるものの到達率が良く、ステップメールやアドレスごとの名前の挿入などの機能が充実しているサービスが多くあります。せっかく導入するのであれば有料の独自配信が高機能でおすすめですが、経済的に多少負担があることも考慮しておきましょう。
有料のメルマガ配信で収益は出せるのか
メルマガは無料で発行しているものも多く、有料のメルマガにしたところで利益は出ないのではないか、と考えている人もいます。しかし、一定の読者数を確保できている場合、有料メルマガは十分な収益を出すことが可能です。有料メルマガ配信が収益につながる理由をみていきましょう。
理由1.有益な情報を求める読者が多い
有料メルマガの購読料は、月額500円程度が目安です。もちろん一般的な目安であるため、より有益な情報を掲載する自信があれば、さらに高い料金を設定していることもあります。無料メルマガと比べると高いように感じる方もいるかもしれません。しかし、メルマガは定期的に有益な情報が得られ、雑誌と違い買い逃したり、保管に困ったりすることがないことがメリットです。そのため、月額500円程度なら試しに登録してみようと思う読者も大勢います。一般的な目安として、すでに無料メルマガを配信して人気がある場合、無料メルマガ読者のおおよそ1割は有料メルマガに流れるとされています。
理由2.導入運用にかかるコストが低い
有料メルマガが持つ最大のメリットは、原価がないことです。配信ツールの導入費用や、執筆内容の精査といった時間的・労力的コストはかかりますが、その他のコストが必要ありません。また導入費用や人的コストも、すでに無料メルマガを発行している企業なら、その延長線上にあります。そのため、実際の参入にあたって必要となるコストは、かなり低いものです。
理由3.参入のリスクも低い
設備投資などの追加コストが必要ないため、仮に失敗しても金銭的リスクがほとんどありません。また無料メルマガで培ってきたノウハウを活かせるため、参入のハードルが低いこともメリットです。ただし、有料メルマガで十分な利益を上げるためには、まったくそのままというわけにもいきません。次は有料メルマガと無料メルマガを書き分けるコツを紹介します。
有料メルマガを成功させるコツは?どのように有料と無料を書き分ける?
有料メルマガを始めるためには、無料メルマガである程度の顧客数をつかんでおくことが大切です。まずは土台となる無料のメルマガ配信を成功させ、そこから無料で読めるものと有料で読めるものの差別化を行い、独自性を高めていきましょう。ここで大切なのが、どこまでを無料で配信し、どこから有料にするのかということです。無料版と有料版の情報量に注意しなければ、無料メルマガから有料メルマガへ移行しない、有料メルマガを購読した人が「無料メルマガと変わらない」とがっかりするなどのリスクがあります。こうした事態を避けるために、3つの方法で違いをつけていきましょう。
有料メルマガと無料メルマガを書き分けるコツ
方法1.有料版の一部を無料版にする
まずは、有益な情報を盛りだくさんにした完成版を書き上げます。そして、その中の一部を無料メルマガのコンテンツに振り分け、あとは有料メルマガのコンテンツに振り分けましょう。こうすることで、購読者は有料版の内容をある程度知ったうえで有料メルマガを購読することができ、作成する企業側にとっては作成時間の短縮につながります。
方法2.無料版で購読者の反応をうかがう
どういったテーマが購読者に好まれるか、それを判別するためには実際の反応をうかがう必要があります。しかし、購読料をとっている有料メルマガは、何度も違うテーマを試すことには向いていません。そこで無料メルマガを活用しましょう。無料メルマガはさまざまなコンテンツ内容を扱い、そこで反応の良かったテーマを洗い出し、深く追求したものを有料メルマガに盛り込みましょう。このように、無料メルマガと有料メルマガの方向性を明確にすることで、購読者にとってもマンネリ化を防げるというメリットがあります。
方法3.無料版の重要な要素を有料メルマガにまとめる
無料版を思いつくままに書き溜め、ある程度のストックが溜まったところで重要な要素だけを有料メルマガにまとめるという方法もおすすめです。事前にテーマをひねり出せればそこから深掘りすることは可能ですし、有料メルマガとしてまとめる際に文章の質を高めることが可能なため、クオリティよりも数をこなすことに注力しましょう。
なお有料メルマガを配信する際は、書き溜めたバックナンバーを非公開にしておくことをおすすめします。過去に配信した内容の閲覧を制限することで、過去のメルマガをもう一度読みたいという方に有料メルマガを購読してもらいやすくなります。
使い分け方が重要
まとめると無料版は、購読者にとっては有料版を読みたいと思わせる「お試し」です。それと同時に、配信側にとっても購読者の反応を知る「テスト」としての役割を果たしています。無料メルマガは興味を引きつけることで購読者を増やし、有料メルマガで購読者が深く知りたい有益な情報を掘り下げましょう。さらにこれらのコツに加えて考えておきたいことが、「配信手段」です。有料メルマガを効率的に運用するために、2種類の配信手段を確認しましょう。
関連記事はこちら【担当者必見!】実は奥が深いメルマガの作り方と便利な作成ツールについて
有料メルマガの配信ステップ
有料メルマガの具体的な配信ステップは、次の4つです。
目的とコンセプトを決める
まずは「このメルマガを配信する目的は何か」「メルマガを配信するうえでのコンセプトはどのようなものなのか」を決めることが大切です。
目的とコンセプトはメルマガを配信するにあたって軸になる要素であり、この部分がぶれていると読者に響きにくいメルマガになってしまいます。「セミナーの申込者数を増やす」「商品の購入者数を増加させる」など、具体的な目的を設定しましょう。
テンプレートと本文を作成する
メルマガの配信は、定期的かつ継続的に行うものです。そのため、毎回最初から本文を作成しなくて済むように、テンプレートを用意することをおすすめします。
全体の形をある程度作り込んだうえで、コンテンツとなる本文を作成するだけで配信できる環境を整えることで、メルマガ配信にかかる労力を削減できます。テンプレートが完成したら、実際に配信する本文を作成します。
セグメント配信を検討する
メルマガの配信を安定的に行えるサイクルが整ってきたら、セグメント配信を検討するのも手段のひとつです。読者の属性別にグループ分けを行い、グループによって配信内容を変えるセグメント配信を行うことで、読者に対する訴求効果を高めてメルマガの目的を達成しやすくなる効果が期待できます。
セグメント配信を行うためには、自社の配信リストを十分に整備しておくことも大切です。
効果測定・改善を行う
メルマガの配信後は、定期的に効果測定と改善を行うことも求められます。効果測定を行うことによって配信しているメルマガが実際にどの程度の効果を生み出しているのかが判明するだけでなく、さらに効果を高めるためにはどの部分を改善すれば良いのかも明らかになるためです。
メルマガの配信を行う限り、効果測定と改善を続けることをおすすめします。
有料メルマガの始め方
有料メルマガを配信する方法は、主に「メルマガ代行配信サービス」と「一斉メール配信ツール」の2つです。
メルマガ代行配信サービスでは、自社で作成したメルマガを配信するためのシステムを提供してもらえます。例えば、老舗のメルマガ代行配信サービス「まぐまぐ!」は、サンプル誌と自社サイトを用意し、申請・サンプル誌の登録・審査の手順を踏むことでメルマガの有料配信が可能になるというシステムです。プラットフォーム利用料を差し引いた金額が毎月口座に振り込まれます。利益の40%が徴収されるため、購読数が少ないとわずかな利益しか得られませんが、まぐまぐ!に登録している1,000万人のユーザーとの接触機会を得られるという利点があります。
一方、一斉メール配信ツールはさまざまな形式のメルマガを一斉配信できます。ローカルPCにダウンロードするタイプと、クラウドを介して利用できるサービスタイプのものがあります。
メルマガ代行配信サービスとは異なり、配信先のリストは自前で用意する必要がありますが、この後で説明するようなメリットもたくさんあるため、非常におすすめです。
有料の一斉配信サービスをおすすめする理由
有料メルマガを配信するなら、「メルマガ代行配信サービス」よりも「一斉配信サービス」の利用がおすすめです。その理由を詳しくみていきましょう。
理由1.コストを低く抑えられる
代行配信サービスでは、手数料もしくは売上金の何割かが徴収されます。大手の配信サービスの場合、売り上げの50%が目安です。つまり、単純計算で利益も半分になってしまいます。それに対して、既存の配信サービスなら無料メルマガを配信しているプラットフォームがそのまま使えるため、余計なコストがかかりません。また、有料メルマガの料金は、クレジットカードや電子マネーなど即時決済のサービスを使うことが最適ですが、これもクレジット決済システムがあればすぐに導入することができます。メール配信サービスを提供している企業が決済サービスと提携していることもあるため、まずは提供会社に問い合わせてみましょう。
理由2.詳細な測定ができる
効果測定が重要なことは、無料メルマガだけではなく有料メルマガでも同じです。購読登録はしているものの開封していない購読者や、購読解除数を正確に把握する必要があります。すでに無料メルマガを発行している企業なら、配信サービスの測定機能や、Googleアナリティクスなどの外部ツールを使用したことがあるはずです。
しかし、代行配信サービスでは代行会社が間に入るため、購読者の詳細な情報を測定することができません。オプションなどで効果測定を引き受けている場合もありますが、有料であることが多いため、すでに無料メルマガを発行している企業なら、自社で測定を行うことができる既存ソフトがおすすめです。
それぞれのメリット一覧
それぞれ向いている使用方法をまとめてみましょう。代行配信サービスは、配信サービスの導入や購読者の管理を1人で行うことが難しい「個人ユーザーの利用」に適しています。その一方で、既存のプラットフォームやノウハウを利用できる企業では、配信サービスを使った自社配信がおすすめです。
配信方法ごとのメリット比較
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
× 手数料もしくは売り上げの一部をとられる |
〇 既存のソフト・サービスを使うため不要 |
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
× 管理できない |
〇 自社で管理できる |
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
× 有料オプションであることが多い |
〇 詳細に測定できる |
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
〇 用意されている |
△ 自社で用意する |
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
〇 サイトへの掲載などのPRが用意されている |
△ 自社で用意する |
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
× 審査によって、発行が停止されることがある |
〇 自社配信であるため、停止の恐れがない |
代行配信サービス | メール配信サービス |
---|---|
・メルマガの発行手段がない ・購読者数を増やすことが目的 ・個人の配信に向いている |
・すでにメルマガを発行している ・購読者数が多い ・有料メルマガで利益を上げたい ・企業の配信に向いている |
有料メルマガ配信サービスを活用する
多くの有料メルマガ配信サービスの中でも、特に評価の高い5つをご紹介します。自社に合ったソフトを比較検討する際に役立ててください。
・配配メール
配配メールは、使いやすさと手厚いサポートが特徴のクラウド型のメールマーケティンサービスです。
直感的な操作で簡単にHTMLメールをデザインできるエディタが搭載されているため、コードを書かなくても、綺麗なHTMLメールの作成が誰でもできます。料金は登録アドレス数に応じて決定するので、月に何度メルマガを配信しても定額です。また、自社サポートスタッフによる導入から運用までの手厚いアフターフォローも受けられるため、不慣れな方にも安心です。
メールの到達率が高いことも、配配メールの特徴です。複数のIPアドレスを使った分散配信、専属のエンジニアによる配信量調整、迷惑メール業者を排斥によるIPアドレス評価の健全性保持…といった、迷惑メールと間違われないためのさまざまな対策を講じています。
まずは、アドレスを100件まで登録でき、本番環境そのままで利用できる無料トライアルを試してみましょう。
・WiLL Mail
WiLL Mailは、レスポンシブデザインのメルマガを簡単に作成・配信できるソフトです。PC、スマートフォン、タブレットそれぞれのデバイスに合わせたHTMLメルマガを一括で作成できます。
さらに、開封分析やクリックカウントだけでなく、ヒートマップやファーストタッチ分析などのメルマガの成果改善に役立つ分析機能も利用可能です。
料金体制は毎月のメール配信数で決める従量制プランまたは、アドレス数で決まる定額制プランから選べます。14日間の無料トライアル期間を利用できますので、まずは使用感を確認することから始めましょう。
メール配信サービスはクラウドアワード連続受賞のWiLLMail
・SPIRAL®
SPIRAL®は、メルマガ配信も可能なマルチデータ活用プラットフォームです。簡単操作でHTMLメールを作成できるほか、毎時260万通という大量配信可能な独自システムにより、メールが届かないというエラーを抑えて高到達率を実現します。
さらに、メーカーや小売店など各業界に特化した専門コンサルタントがノウハウを活かし、ユーザーの行動分析や改善提案などのサポートをします。
・ワイメール
ワイメールは、メルマガ配信数、読者登録数無制限が強みのメール配信サービスです。業界最安値水準の定額制で発信におけるコスパが良いだけでなく、専用のIPアドレスが提供されるため他ユーザーとのIPアドレス共有によりメルマガが迷惑メール扱いされてしまう現象を防止できるというメリットがあります。
決済方法にはクレジットや口座振替、6ヶ月・12ヶ月分前払いのペイジー・コンビニ払い・銀行振替が利用できます。
メール配信サービスならワイメール / 99%の契約継続率を誇る選ばれ続けるサービス
・blastmail
契約数が業界トップ水準のblastmailは、企業だけでなく官公庁でも導入されている配信サービスです。独自開発の高速配信エンジンと大規模ネットワークで確実にメルマガを届けます。
料金形態は登録アドレス数ごとの月額制で、月額3,000円から導入できます。
ブラストメール|契約数9年連続No.1、契約数12,000社のメール配信サービス
無料のメルマガ配信から始めるなら
上記では有料メルマガ配信を前提にしていましたが、記事を読んでいる方の中にはまだメルマガ配信を始めおらず、これから始めようと考えている方もいるでしょう。そういった方は、無料メルマガの配信から始めてみるのがおすすめです。メルマガの流れや配信ペースなどを学びながら、少しずつ読者を増やしていきましょう。
無料のメルマガ配信システムについて知りたい方は、下記のURLをご参照ください。無料配信サービスのメリット・デメリットや選び方などをご紹介しています。
関連記事はこちら【2024年最新】無料で使えるメール配信システム12選!
有料メルマガ配信でさらなる利益を獲得しましょう
有料メルマガ配信は、すでに無料メルマガを配信している企業にとって、さらなる利益につながる方法です。直接的な売り上げがあることに加え、さらに有益な情報を提供することで購読者の信頼をさらに高めることができます。より独自性を高めたメルマガ配信で、顧客の心をさらにつかんでいきましょう。
関連記事はこちら有料と無料の違いはなに?最適なメルマガ配信ツールを探す方法
「配配メール」は、企業の集客・販促活動に携わる方のメールマーケティング業務を支援するサービスです。
シンプルな配信操作、見やすい成果指標レポート、メールの反応による見込み客の可視化、サイト来訪通知といった機能によりメールマーケティングの実践をサポートします。
また、機能の提供だけではなく、ナレッジ提供や個社の運用に踏み込んだ手厚いアフターフォローにより、お客様の販促の成功に向け伴走します。
メール配信の初心者から本格的なメールマーケティングの実践を目指している方まで、どなたでも安心してお使いいただけるサービスとして、お客様に長く愛され、98%の継続利用率を維持しています。
記事執筆者紹介
人気記事
- 【2024年最新】メールの一斉送信を効率化するメール配信ソフト12選!活用方法も紹介 2024年08月07日
- 一斉送信メールのマナーとは?複数送信のBCC・CCの使い分けを解説 2024年08月23日
- メルマガとは?5分で基本知識から効果的な配信方法がわかる基礎講座 2024年09月13日