迷惑メールをブロック!リスト分けなど今すぐできる対処方法をご紹介
迷惑メールとは、見知らぬ情報を提供しサイトへ誘導させる広告宣伝や勧誘のメールのことです。今回は迷惑メールによるトラブルを防ぐための対策方法や、配信したメルマガが迷惑メールになることを避けるためのポイントをご紹介します。
目次
迷惑メールとは?
迷惑メールとは、見知らぬメールアドレスから知らないサイトへ誘導させるなどを目的とした広告や勧誘メールのことを指します。迷惑メールには、サービスの宣伝や勧誘、悪質なものだと詐欺、架空請求、ウイルスなどがあります。また、社会全体で大きな動きがあった時にも、出回りやすい傾向があります。例えば、テロや地震のような災害発生時やオリンピックなどの大きなイベントがある時など、紛らわしいデマ情報や詐欺行為を目的として迷惑メールが届くこともあります。
なぜ迷惑メールが届くのか
迷惑メールが届く原因ですが、メールアドレスを登録したショッピングサイトなどが情報漏えいをしてしまった場合を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、個人のメールアドレスを収集する業者によって、迷惑メールの送信元へメールアドレスのリストが渡ることがあります。それだけでなく、出会い系サイトや懸賞サイトを利用すると、メールアドレスが流出する可能性が高くなります。メールアドレスがシンプルな場合も、無差別送信の迷惑メールが届きやすい原因のひとつとなるので、注意しましょう。
迷惑メールの種類
一口に迷惑メールといっても、異なる性質をもった様々な種類があります。ここでは、迷惑メールの代表的な5つの種類をご紹介します。
ウイルスメール
ウイルスメールとは、メールを受信した端末にウイルスを感染させるための迷惑メールのことです。
悪質なプログラムが含まれたファイルが添付されており、ウイルスメールだと気がつかずに開いてしまうと、端末内でプログラムが動作してデータが破壊されたり動作不良が引き起こされたりします。
一部のウイルスメールにはネットワークを通じて勝手に大量の迷惑メールを送信し、ウイルスの感染者だけでなく第三者にも悪影響を及ぼすものも存在します。
架空請求メール
架空請求メールは、購入した事実がない商品やサービスについて「未払いが発生しています」などと請求メールを送り付け、受信者に支払いを促すメールのことです。
「〇日までに支払いが確認できない場合は訴訟の対象になります」などのように受信者を脅迫して不安にさせ、「すぐに支払わなければ」と思わせる悪質な手口が使われる場合もあります。
違法広告メール
違法広告メールは、知人からのメールのように見せかけて、違法な出会い系サイトなどのURLに誘導することを目的としたメールです。
迷惑メールの中でも特に高い割合を占めており、URLをクリックするとメールアドレスが識別されて個人情報が漏えいし、アドレスが乗っ取られることで迷惑メールなどに悪用されるおそれがあります。
なりすましメール
なりすましメールとは、大手企業や金融機関などになりすまして公式サイトに似せたサイトへ誘導し、口座番号やログインID、パスワードなどの個人情報を盗み取ることを目的とした迷惑メールです。釣り針に引っかかるたとえから「フィッシングメール」と呼ばれることもあります。
なりすましメールの被害に遭うと、意図せず銀行から預金が引き出されたり、パスワードが勝手に変更されてログインができなくなったりすることがあります。
チェーンメール
チェーンメールとは、真実味のある写真や動画を作り込んでメールに添付し、嘘の情報を事実であるかのように見せかけて受信者の不安を喚起し、多くの人にメールを拡散させることを目的とした迷惑メールです。
嘘の情報が広まっていく様子を見て満足感を得る愉快犯によるものが多いため、金銭的な実害は基本的にありませんが、不快な内容が含まれている可能性もあるため注意が必要です。
迷惑メールの危険性
前述のとおり、迷惑メールの中には危険性の高い「フィッシングメール」というものがあります。フィッシングメールとは、相手のログイン情報や銀行口座情報、クレジットカード情報の不正取得を目的としたメールのことです。大半の迷惑メールが広告宣伝目的であることに対し、フィッシングメールは詐欺行為を明確な目的とします。
アカウント情報が盗まれる仕組み
フィッシングメール詐欺の主な手口は、偽造サイト(フィッシングサイト)への誘導です。メール本文には「至急ご確認ください」「アカウントを一時的に停止しました」などのフレーズとともに、偽造サイトへの誘導リンクが貼りつけられています。それをクリックすると、偽造サイトに飛ばされる仕組みです。
偽造サイトのベースとなるのは、ECサイトやネットバンク、オンラインゲームの公式サイトです。これらのアカウント情報は金銭的価値があり、闇市場で高く取引されます。とりわけ「Amazon」や「楽天」などのECサイトはターゲットになりやすく、本物と見分けるのが困難なほど精巧な偽造サイトも存在します。
実際に偽造サイトを開くと、IDやパスワードを入力するログイン画面が表示されます。ここで正しい情報を入力してしまうとIDやパスワードが盗み取られ、第三者の手によって悪用されることも少なくありません。
フィッシングメールの被害
代表的な被害事例として、「知らない間にクレジットカードを使われた」「身に覚えのない購入履歴があった」「ゲームキャラクターが勝手に操作されている」などが挙げられます。より悪質なのは、第三者がログイン後にパスワードを変更してしまうことです。完全にログインできなくなるケースも多く、管理会社や運営会社への問い合わせが必要になります。
様々な危険性を孕む迷惑メールですが、適切な対処さえあれば脅威になりません。被害を未然に防ぐためにも、迷惑メールの正しい知識を身につけることが大切です。
今すぐできる対策方法
迷惑メールを受け取らない方法
メールアドレスを使い分ける
仕事で取引先や、お客様とやり取りをしているメールアドレスと、会員制サービスの登録をするメールアドレスを区別して使用します。登録に利用するアドレスは、もし迷惑メールが届いた場合でもすぐに利用が停止できるフリーメールを準備しておきましょう。
必要以上にメールを公開しない
会社で利用しているメールアドレスは、自社サイト内やFacebookなどのSNSで公開しているというケースも多いかと思います。これは必要に応じた公開ですが、可能な限り、不用意にメールアドレスを公開することは避けるようにしましょう。
フィルタリングサービスを利用する
フィルタリングサービスでは、プロバイダなどによってサーバーに届いた迷惑メールを自動でブロックし、フォルダへの受信を防ぐことができます。他にも、セキュリティ対策ソフトを利用して迷惑メールを排除する方法などがあります。
スマートフォンでの迷惑メール拒否方法
スマートフォンに届く迷惑メールの拒否設定は、各キャリアのお客様サービスにブラウザからログインして行うのが一般的です。簡単に設定できる機能が備わっているキャリアもあるので、難しい操作が苦手な方でも安心です。
My docomoの「メール設定」ページから拒否設定を入力します。複雑な操作が不得意な方は、「かんたん設定」を選択しましょう。ここでは、docomoに備わっている3つの受信拒否設定の中から希望のボタンを選ぶだけで「特定のURLが付いたメールの拒否」と「携帯やPHS、パソコンなどの受信設定」をまとめて設定できます。
さらに詳しく設定が必要な場合は、「受信設定」「拒否設定」から個別にメールアドレスを指定する項目を利用すると良いでしょう。
auでは、au IDのメニュー一覧にある「迷惑メールフィルター トップ」のページから拒否設定が可能です。アクセス中のメールアドレスに対して変更が適用されるので、拒否設定を行いたいメールアドレスでログインしましょう。「拒否リストに登録する」から先へ進むと、受け取りたくないメールアドレスを入力したり一致範囲を選んだりできるページに遷移します。必要事項を入力したら、「変更する」を選択して完了です。
受信拒否設定を行いたい電話番号でMy SoftBankに接続して「迷惑メールをブロック」を選択すると、SoftBankが推奨する「かんたん設定」の3種類の中からブロック方法を指定することができます。通常は「初期設定」になっていますが、フィーチャーフォンやPHSを除いた全てのメールをブロックする設定やキッズ向けのあんしん設定など、よりセキュリティを高めることもできます。「受信拒否リスト」を使うと個別の指定も可能です。
迷惑メールを受け取ってしまった時は?
もし迷惑メールを受信してしまった時には、適切に対処することでトラブルを防ぐことができます。その対処方法についてチェックしていきましょう。
開封せずに削除
身に覚えのないアドレスからのメールや怪しい件名の迷惑メールが届いたら、大前提として開けずに削除するのが一番良い対処法です。明らかに迷惑メールと判断できるなら、開封せずすぐに削除しましょう。
開封確認メールを送信しない
もし迷惑メールを開いてしまった場合、「開封確認メッセージを送信しますか?」などの文言が表示されるケースがあります。これは、無差別に迷惑メールを送信した際に実在するアドレスかを確認するための手段として使われています。このような文言が表示されても、メッセージを送信しないよう注意しましょう。
添付データ・URLを開かない
迷惑メールの中には、画像など添付データやURLが貼られていることがあります。迷惑メールを開いてしまった時に、そのようなものがあっても、添付データやURLには一切触れず、すぐに削除しましょう。
PC設定で迷惑メール対策をしてブロック
迷惑メール対策機能を活用する
メールソフトに備わっている「迷惑メール対策機能」を利用することで、受信したくない迷惑メールをブロックすることができます。詳細や設定は使用しているメールソフトによって異なりますが、セキュリティレベルを「低・高」から選べる場合、「高」にすることで怪しい迷惑メールの大半を別フォルダへ自動的に振り分けることができます。また、特定のキーワードが含まれるメールが届いた際に、迷惑メールと認識されたら自動的に別フォルダへ振り分ける機能もあります。これは、「出会い」「広告」など、迷惑メールで多用されているキーワードを自分で設定しそれを含むメールは指定したフォルダへ移動させることができるというもので、一般メールと区別することが可能です。
注意したいこと
セキュリティレベルで迷惑メールを振り分ける場合、まれに一般メールも迷惑メールと認識されてしまうケースもあります。そのため、チェックを兼ねて定期的に迷惑メールのフォルダを確認するようにしましょう。
特定のアドレスからのメールをブロック
特定のメールアドレスの受信を拒否したい場合には、受信拒否リストにアドレスを登録することで、完全にブロックすることができます。その他に、ドメイン名(メールアドレスの@以降の文字)を指定することで、同じドメイン名から届いたメールを一括ではじくことができるので便利です。
受信OKのアドレスはセーフリストへ
知人や職場関係者などから届く一般メールですが、確実に受信したいなら「差出人セーフリスト」などに登録しておくことをおすすめします。「迷惑メールと紛れてフォルダ分けされてしまった!」と、メールを見逃してしまうことを防げます。
迷惑メールと勘違いされる!?メルマガを正しく配信しよう
マーケティングなどの目的で、メルマガを配信しているお店や会社は数多くあります。しかし、「メルマガは迷惑メールじゃないから大丈夫!」と思っていても、気づかずに迷惑メールになっていることもあります。そこで、迷惑メールとなってしまう原因や、対策方法をお伝えします。
迷惑メールだと思われてしまうものとは?
メール作成に原因がある
お客様に配信したメールの件名や本文中に、アダルトメールや詐欺メールでよく使われているワードを含んでいると、迷惑メールだと認識されることがあります。また、メール全体の3割以上が画像データの場合や、リンク先が不明な短縮URLを貼りつけなどは、迷惑メールでよくある特徴です。「送信しているメールは大丈夫かな?」と気になるなら、一度チェックしてみるといいでしょう。
送信システムに問題があることも
意図せずに送信したメールが迷惑メールと認識され、迷惑メール相談センターなどに「迷惑メール報告」されるケースもあります。その報告数が増えると、送信サーバーの評価を下げてしまい、メールが届かない・迷惑メールと認識されてしまいます。
迷惑メールにならないための3つの対策
お客様やその情報を必要している人にメールを確実に届けるためには、送信したメールが迷惑メールにならないよう対策をすることが大切です。
1. 受信する側の受信設定
ユーザー側がメールの受信を希望しても、受信設定によっては迷惑メールとしてはじかれてしまうことがあります。メルマガなどを配信する際には、事前にドメイン情報の登録をし、受信できる環境にするよう促しておきましょう。
2. 配信リストをアップデート
メールを送信する対象者を登録している配信リストは、定期的にアップデートを行うことも大切です。リスト内に現在は使われていないメールアドレスがあると、メール送信ごとに配信エラーを繰り返してしまいます。迷惑メールを送信していると評価される可能性もあるので、リストはしっかり管理しましょう。
3. 受信希望者のみに送信する
メルマガや広告目的のメールでも、ユーザーが受信を希望している場合には迷惑メールにはなりません。しかし、以前の知人や職場関係者などに同意を得ないで送信すると、迷惑メールとなってしまいます。ユーザーから、メール受信を認められていない時は、不用意なメール送信を行ってはいけません。
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迷惑メールの仕組みを理解して対策をしよう
意図せずに届いてしまう迷惑メールですが、その仕組みや対処・対策方法を知ることで、トラブルを避けてメールを利用することができます。また、メールやメルマガを配信する際には、受け取る側にとって不快な迷惑メールとならないようなメール作成や、配信環境を整えることが求められます。様々な機能によって配信環境の整ったメール配信サービスを利用すれば、「配信メルマガが意図せずに迷惑メールになってしまった!」というケースを防ぐことができます。マーケティングや顧客維持など、メルマガ配信によって成果を出すために、改めてメールの送受信についての認識をチェックしておきましょう。
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